(映画パンフレット)『ヴィーナス』

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 ロジャー・ミシェル監督作品『ヴィーナス』(2006年)。

・・まさに(役者モーリスによる)年寄りの、いや、男の夢物語といったとこかな。観ながらこれはロンドン版「ロリータ」であり、「プリティ・ウーマン」でもあり、「痴人の愛」でもあるなと思ったり(ラストにいたるジェシーの更生ぶりを思うとヘップバーンの「マイ・フェア・レディ」の要素も?)。

・・しかしまぁ、なんと云ってもジェシー(ジョディ・ウィッテカー)の肢体の美しいこと。体当たりの演技を含め拍手。

その美しいジェシーを援助交際のように劇愛するモーリス(名優ピーター・オトゥール)の羨ましいこと。でも同時に老いと死への切実な恐怖も真面目に描かれてる。

・・自分にとってのヴィーナス(ニンフェット)はいつ現れるのだろうか?

先日でも、良寛と貞心尼による恋歌の本を読んでこれまた良いなぁと思ったものだったが、どうも、歳の離れた男女の交際ものが続いてるようだ。

・・パンフの表紙にもあるようにベラスケスの「鏡を見るヴィーナス」のパロディ版といったとこか、ジェシーの酒飲み版の可愛らしさにはクスッと笑わされる。

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