(映画パンフレット) 『キリング・フィールド』

 

  カンボジア内戦を取材し、のちにピューリッツアー賞を受賞したニューヨークタイムズ記者のシドニー・シャンバーグ記者の原作を映画化、デヴィッド・パットナム製作、ローランド・ジョフィ監督作品『キリング・フィールド』(1984年)

  原題「The Killing Fields」

 (出演)サム・ウォーターストン、ハイン・S・ニョール、ジョン・マルコヴィッチ、ジュリアン・サンズ 、

 (音楽)マイク・オールドフィールド

・・キッカケは当時の流行プロデューサーだったデビッド・パットナムのネームブランドで作品を観たと思う(パットナム関連の映画はハズレがないということから)。ちなみに初めてこの映画の宣伝告知をみて知ったのは当時弟が定期的に買ってたゲーム雑誌のなかの小さな映画紹介の欄でたまたま知ったこと、監督に関しては予備知識がなかった。

・・この映画も80年代作品ということで当時「プラトーン」をはじめ、実録もの、戦争ものがいくつもの作品が公開された風潮があったと思うよね。はじめて『プラトーン』を観た時もそうだったけど、この映画も正直こわかったね。

・・まず何といってもアカデミー賞助演男優賞を獲ったハイン・S・ニョールさん。『マイ・ライフ』にも出演してたなど、見るからに人柄も良さそうな口調もやわらかくこの映画のすべてをもっていった(惜しいことに残念な最期だったが)。

また、映画やテレビなどで描かれる戦争ものは大抵現実(実際のもの)とは違い生ぬるく描かれるものがほとんどだが、それでもこの映画は生々しく画面から臭ってきそうなところもあり良い意味でキツかった。だからこそ、いろんな経緯を経てラストでの二人の抱擁には何度観ても涙してしまう。しかもバックに流れるジョン・レノンの「イマジン」からエンディングのサントラバージョン(Etude)の「アルハンブラの思い出」が忘れられない。というか、この映画で初めてこの名曲を知ったかな。最初はオリジナルサウンドトラックの中の一曲(エンディング)かと思ってたんだが、後年、ギターでもお馴染みな名曲と知った際には、またギターとはちがう電子サウンド調の、この映画でのエンディングが思い起こされたりなどあったっけか。そのためにサントラ買っちゃったし。

・・”映画は娯楽だ”ともよく云われるが、たまにはこういう身に突きつけられる作品も観ないとなと思ったりもするね。何度も観る映画じゃないけど、今でもテレビで放映されると、ついつい観てしまう。

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