(小説・エッセイ)(夢に関する本)『夢からの脱走』

 小松左京原作『夢からの脱走』(1976)新潮文庫

・・小松左京とは・・、どうだろうなぁ・・昨年に久しぶりに観た「日本沈没」に始まって、NHK「100分で名著」での小松左京スペシャル4夜分を観たことによって「ゴルディアスの結び目」「虚無回廊」を読んでからの・・この作品。いやぁ、面白かった。

読みながらいろんな映画や慣用句など頭によぎったりしたねぇ。

まずは場面転換などあっちこっち行ってることから映画「トワイライトゾーン」の第一話(主人公を撮影中に事故死したビック・モロー)っぽいなぁと思ったり、そもそもどれが現実でどれが夢なのか判らないというと「胡蝶の夢」、そして「ジェイコブス・ラダー」のような悪夢的世界なんかも感じたかな。

直前に読んだ筒井康隆原作の「夢の検閲官」とはまた違ったブラックさがあってこっちのテイストが断然好みだね。