(書籍)(夢に関する本)『いかにして眠るか(単行)』

 筒井康隆著『いかにして眠るか』(1980)光文社 

・・冒頭のアメリカの1935年に製作されたであろう短編映画「HOW TO SLEEP(いかに眠るか)」を完全に観てみたいもんだね。

(食餌の休息睡眠および夢に及ぼす影響)の項で、一般に黒い肉類、鳩の肉、鴨の肉、兎の肉などの軽度の刺激性食物はすべて夢を見させる、アスパラガス、セロリ、トリュフやヴァニラの香りをつけた砂糖菓子なども夢を見させる・・などあるが果たしてそうか?確実性はないと思う。

中で紹介されてる堀辰雄の短編「眠れる人」は夏目漱石の夢十夜の二話目や内田百閒の小説のような重苦しさがあり二度三度読みたくなるような作品だな。初めて知った。