(書籍)(ダンテ・神曲)『神曲(地獄篇)』

 イタリアの詩人・政治家ダンテ・アリギエーリ著『神曲(地獄篇)』(1312)講談社学術文庫 

 原題「La Divina Commedia(Inferno)」イタリア語で「神聖喜劇」の意味。

 (訳)原基晶

 邦題の「神曲」は森鴎外によって訳。

 (表紙)ボッティチェッリの『 地獄の図』1490年

・・読むキッカケとなったことには、『アストラルトリップ(佐伯マオ著)』を読んだ際、なかで記されてるアストラルトリップによって書かれたという作品に『銀河鉄道の夜』と並んでこの『神曲』があり、言わずもがな『銀鉄』は愛読書として何度も読んでる作品、ということでまず興味を持った・・そして同じような時期に映画『ハウス・ジャック・ビルド』を鑑賞した際、後半から(観てる際はピンとこなかったが)のちにパンフを読んで「神曲」の世界を映像化と知りますます読んでみようかと・・。或る意味、自分にとっての読むべきタイミングであったかもしれない(必然であったかな)。

・・なにしろここで感想としてうんたら書いてもキリがない。まず世界の名著「神曲」を読んだということがまず大切だと思う(・・そのわりにまだ依然として「失われた時~」はまだ)。

そして今世をこれから生きていくにあたっても、無下に欲望にはしることなく、悪い行いはせず、徳をつむ生き方をしていこうと思ったね。魂がそうさせたのかな。

著者のダンテが最初のところで(冒頭で)、人生半ばにして~から始まったことと同様に自分にとっても或る意味この作品と関わったのも人生半ばにしてのこと。地獄は目にしたくないが、煉獄、天国へと本来帰すべきところへと向かいつつ我がベアトリーチェを求め、今後の生活の糧となったんじゃないかと今改めて思う。

・・宮沢賢治の書いた「銀河鉄道の夜」と同じようにダンテの書いた「神曲」を通じてアストラルトリップ体験を自分もしたのだと。