(小説・エッセイ)(松本清張)『断碑』

  松本清張著『断碑 ~短編集「或る小倉日記伝」内作品~』新潮文庫

  ETV特集「反骨の考古学者 ROKUJI」を観て触発されて再び再読。

小説でモデルとされた33年の生涯を考古学に捧げた森本六爾の孤高(どちらかというと孤独ぶり)と、アカデミズムに対する怒りと悲しみが苦しいほど伝わってきたかな。

小説の冒頭の「・・三枚の自分の写る写真・・」を読むと太宰の「人間失格」のようでも思えたし、ヘンリー・ダーガーもフッと感じられたり・・まさに自分のようでもあるなぁ。さらには六爾の残した16冊の野帳ノートが「二十歳の原点」の高野悦子さんの日記のようにも感じられたと同時に・・これまた自分にとっての日々綴る夢日記のようでもあるなぁ・・と。