(映画パンフレット)『南極物語』

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  蔵原惟繕脚本、監督作品『南極物語』(1983)

英題「ANTARCTICA」

 (出演)高倉健、渡瀬恒彦、岡田英次、夏目雅子、荻野目慶子、山村聡、佐藤浩市、小池朝雄、犬たち、他

 (音楽)ヴァンゲリス

・・生涯忘れられない古き良き思い出の作品。

・・当時の日本映画興行収入歴代一位ということよりも、音楽をアカデミー賞受賞アーティストのヴァンゲリスが担当したということよりも、もう今や主演の二人(健さん、渡瀬さん)もお亡くなりになったという寂しさよりも、個人的にこの映画について思い起こすことと云えば・・公開当時、夏の暑い最中、自分の誕生日祝い(プレゼントということでもなかったと思うが、まぁ、その一環だったんだろう)ということで父が弟との三人で地元の映画館へ観に行った記憶がある(今思うとなぜそこに母が居なかったのだろう?)。

当日も話題のヒット作とあって劇場は混み込み(当然入れ替え制ではない為、サイドや後ろの通路も立ち見状態)。そして前の上映回が終わるやいなや(エンドクレジット中に)「それ行け!」とロビーで待ってた次の回の待ち客たちがどっと中へ押し寄せると「席とれ!」「探せ!」「あったか?」のごった返し。そして我々三人はうまい具合に横三人分の席をとれ気持ちよく映画を観られたこと(映画も感動したな)よく憶えている。話は尽きることないが、それくらい今のシネコンとは違う席番号のない、予約もない、一日中観られるというあの頃の映画館は良かったということ。

ヴァンゲリスによるスコア(サントラ)も気に入り、自分は後日、レコード店でメインテーマのシングル盤(EP)を買ったなぁ。ちなみに年代が前後するが「炎のランナー」は後に映画を観てサントラもその際知ることとなったっけか。

・・そんな古き良き記憶がこの映画のパンフを眺めるたび思い出される。・・懐かしい。

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