(映画パンフレット)(黒澤明作品)『八月の狂詩曲』

  村田喜代子の芥川賞小説 「鍋の中」を映画化、黒澤明脚本、監督作品『八月の狂騒曲』(1991)

  英題「Rhapsody in august」

 (出演)村瀬幸子、吉岡秀隆、大寶智子、鈴木美恵、伊崎充則、井川比佐志、根岸季衣、河原崎長一郎、茅島成美、リチャード ギア、

 (音楽)池辺晋一郎

・・村瀬さんの「よかとです・・」と、リチャードさんの「しぃ~まったぁ~」が妙にずっと今だに耳に残ってるよね。

・・おばあちゃんが終盤で落雷を「ピカが来た!」のくだりを観ながら、同時に『生きものの記録』での三船さんの狂気ぶりなんかも思い出されたよね。

ラスト、おばあちゃんの傘がバサッともってかれると同時にかぶさる『野ばら』・・滑稽さとジーンと心揺さぶられる感は紙一重かな?と観ながら複雑な心の動揺があったもんだったなぁ。

・・ただ、とはいえ、黒澤作品といえども、個人的にはメインの少年少女たち4人の芝居というのか言動にいちいち現実感ないやり取りに見えて(リアルでない芝居がかった舞台劇調な)ちょっと作品に入っていけないものが毎度観るたびあるかな。映画だけど舞台芝居調というのかな。