(映画パンフレット)『はるか、ノスタルジィ』

 山中恒の原作小説を映画化、大林宣彦脚本、監督作品『はるか、ノスタルジィ』(1993)

 (出演)勝野洋、石田ひかり、松田洋治、尾美としのり

 (音楽)久石譲

・・鑑賞義務的監督作ということで全然予備知識なく鑑賞。尾道3部作や新尾道の一本『ふたり』のようなホロリとさせる観終わった感も清々しい映画かと思いきや・・なにかドぉ~んと文芸物を読んだ(観た)あとのような、同監督作のATG映画『廃市』のような観心地だったね。久石さんのスコアも聴いてて寂しさ感でいっぱいだったし。

昔の面影キャラの登場ということとなると『さびしんぼう』タッチの展開ということになろうか。主人公は勝野さんであるが石田ひかりさんの映画でもあったね。ニンフェットでもあり魔性にも思えた女性美あふれた印象受けたね。体も張ったこともったし。

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・・大林宣彦監督死去。昭和、平成と自分にとっても殆どの作品を観て親しんだ監督もお亡くなりになった。

・・そして、現在世界中がストップしてしまっているコロナウイルス。自分も現在自宅待機となり日々みる夢を思い返すのと同時にこの期間あらためて自分のこれまでの思い出や記憶を呼び戻したりするなどまさにノスタルジックに浸っている。「こんなことがあった」「こんなこと思った」「あんなことあったなぁ」など夢やパンフを通じて(キッカケに)自分の生きた証を自分のために綴りつつ、果たして自分という人間はどういう者なのか?どんな人間なのか?何が良くて何を嫌って何が好きでどんなことに興味をおぼえるのか?などなど、あえてこの期間を使って問いただしている毎日を現在過ごしてる。

英語でノスタルジア( nostalgia)フランス語でノスタルジー( nostalgie)日本語でいうと、郷愁、望郷、懐古、追憶といったとこかな。しみじみとした良いボキャブラリーだよね。