(映画パンフレット)(ATG映画)『去年マリエンバートで(プレス)』

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  アラン・ロブ=グリエ脚本、アラン・レネ監督作品『去年マリエンバートで』(1961)プレスシート

 原題「L’Année dernière à Marienbad」

 (出演)デルフィーヌ・セイリグ、ジョルジョ・アルベルタッツィ、サッシャ・ピトエフ、

 (音楽)フランシス・セイリグ

 (舞台の宮殿・城)シュライスハイム城(現バイエルン州立美術館)、ニンフェンブルグ宮殿、アマーリエンブルグ城、→ミュンヘン

 *元ネタとされる小説「モレルの発明」

自他共に認めるもっともATG(アートシアター)映画らしい(前衛的、非商業的などの要素をふまえて)代表的な一本・・じゃないかな?

・・現実なのか夢の中の世界なのか目くらませる世界に毎度酔いしれる。これも脚本のロブグリエの貢献も大。

ブルース・リーも云ってた「don’t think~」じゃないけど、まさにストーリーを追おうとするような映画でなく感じる映画。難解もない。ただ夢の中で延々流れるオルガン曲のなか登場人物たちが動いてるのをウットリとながめてるだけで満足のような映画。だから一般の人には眠くなろうし受けつけられない・・だろうなぁ。正直自分も初めて観たとき、二回目三度目は眠かった(じっさい眠りこけた)、それが回数重ねるごとに(と、ここまできたからにドッリ好きになってる)考えるのもやめて、ただ流れる映像を受けとめてその夢のような世界に酔いながら楽しんでいると、まぁ、生涯見続けるなかの一本だね。

・・初めてこの映画を観た時はもぅ眠くて眠くてしょうがなかったが(もしかしたら皆もそうだったんじゃないかな)、今や観るのが快感となっている自分にとって麻薬的作品となってる。なにしろ全編流れるパイプオルガンのスコアがいつまでも耳に残り酔いしれる(EPレコードの存在を知りオークションにて一万円以上払って購入した)。・・サントラできないかなぁ~。

・・主演のデルフィーヌ・セイリグが本当に美しい。お人形さんのよう・・(この作品に限ってね)。

その昔、テレビCMで流れてたパイオニアの「4チャンネルステレオ」のバックに流れてたオルガンの旋律がどうもこの映画を思われらざるをえないサウンドに気になって、なにか既製のクラシック曲を使っていたのかどうか調べてみようとしたこともあったり。

・・デザインとしてはやっぱりこの表紙だよね。ポスターとおなじく、首元ヒラヒラ付きのデルフィーヌ・セイリグと影なしの庭のデザイン。ちなみに初版のATG版パンフはデルフィーヌ・セイリグの顔のみ(庭なし)なのでこれまたちょっとさみしい。だから2つあると(良い意味で)気味の悪いインパクトがあるよね。

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