(映画パンフレット)(原作松本清張作品)『波の塔(プレス)』

 松本清張原作を映画化、中村登監督作品『波の塔』(1960)プレスシート

 (出演)津川雅彦、有馬稲子、桑野みゆき、南原宏治、

・・ホントはパンフレットが欲しいんだけどねぇ~。たしか一度どっかで(即売会でだったか)小津監督の「秋日和」の裏がこの映画のパンフだったような。ただ、値段が高かったんだよね~(その時は買うのやめた)、またいつの機会に目に触れたら今度は買おうかなと思ってる。かなりレアだと思うけど。なかなかお目にかかれないかな?

・・原作は読み応えあったし、ラストにかけての樹海での頼子なんかは、「ゼロの焦点」での独りボートを漕いで日本海の荒波に消えていく室田夫人のような悲しきフィナーレで良かったね(皮肉にも両作品がのちに自殺の地としての影響を受けさせたらしいけどね)。

中身的には全体的に推理モノというよりもかなりなメロドラマだけど、不倫旅行中の下部温泉での頼子の行動をたどった夫の行動はやっぱり他の作品でよくみられる追跡する刑事のようでサスペンスタッチがあったよね。

この原作、映画で知ったこと(キーワード)といえば・・

深大寺(影響受けて行った)

青木ヶ原の樹海(影響は受けてないが行った)

山梨の下部温泉(行ってない)

上諏訪の古代遺跡(行ってない)

「・・どこへも行けない道・・」

ってとこかな。

・・ヒロインの有馬稲子さんのトロンとした目の色っぽく艶めかしかったこともあるけど(有馬さんの出演で一番はやっぱり「東京暮色」かな)、この映画では桑野さんが目に惹いたかな。「青春残酷~」よりも綺麗だったよね。