(映画パンフレット)『超高層のあけぼの』

 霞が関ビルディングの建設を描いた1969年の企業PR映画。制作は鹿島建設傘下の「日本技術映画社」。三部構成映画。69年度映画興行収入2位。

  脚本菊島隆三、関川秀雄監督作品『超高層のあけぼの』(1969)

  英題「Skyscrapers」

 (出演)池部亮、木村功、丹波哲郎、田村正和、伴淳三郎、新珠美千代、中村伸郎、他

 (音楽)伊福部昭

・・『黒部の太陽』のようなオールスターキャストならぬ、オールバイプレーヤーキャストの印象強く個人的には大満足。とはいえ、テレビでも放映しないしレンタルDVDもないなかなか観られる機会もないレアな映画。何年か待ち望んでの(池部亮さん特集上映)の機会のなか鑑賞。全編古いフィルムの為か、赤茶けたブレブレ映像にさすがに目が痛かったね。「愛奴」の時もこんな感じだったっけか。

四度も五度も繰り返される同じカメラワーク(途中での会議室での会合の席のシーンでのフォロー)にはしつこさ通り越して笑ってしまったね。あと伴淳さんの「一杯やっか?」にも思わずクスッと(これにはある程度の年齢以上の人間でないとわからないんじゃないかな)。

田村正和さん演じるカップルには終始観てて純朴さに微笑ましかったね。

160分の長編も全然まったく長く感じられずエンターテイメント作品としても面白かったね。