(映画パンフレット)(キューブリック作品)『現金に体を張れ(初版)』

 ライオネル・ホワイトの原作『逃走と死と』(原題:Clean Break)を映画化、スタンリー・キューブリック脚本、監督作品『現金に体を張れ』(1955年)初版パンフレット

  原題「THE KILLING」

 (出演)スターリング・ヘイドン、ヴィンス・エドワーズ、テッド・デコルシア、他

 (音楽)ジェラルド・フリード

・・昔の映画の邦題には”~~を~~しろ”というようにちょっとした文章化したタイトルが多いなか、たぶん自分だけじゃないと思うけど他の映画でジャン・ギャバン主演の「現金に手を出すな」と未だに混同(”あれ?何だったっけ?”と)することがあるよね。

この映画、ラストのお札の舞うエンディングまで気の抜けない展開に堂々としたノワール感が漂う世界観がいいね。

主演のスターリング・ヘイドンについては同じキューブリック作品「博士の異常な愛情」でのリッパー将軍役ほど際立った役ぶりではないが、渋く、いぶし銀の風格があるね。『ゴッドファーザー』では生々しくマイケルに殺されてたよね。

ほんとなら初版があるのにも関わらずこれまでは赤系色の復刻パンフで一応満足して所持してたのだが、まさかの古書市でのパンフ棚のなかに埋もれていたこの初版パンフの1000円。ビックリした~。普通に一桁間違えたんじゃないのか?と思ったほど。やっぱりこっちだね。

・・と、ふと思ったんだが、赤系色の復刻物から青系の初版となると、たしか『ローマの休日』の日比谷劇場版もそうだったんじゃないかな。同じヘップバーンの表紙デザインだけど色合いが全然違うよね。そんなことも思ったり。