Updated on 1月 19, 2019
(映画パンフレット)(ヒッチコック作品) 『めまい(日比谷劇場)』
アルフレッド・ヒッチコック監督作品『めまい』(1958年)日比谷劇場
ボワロー・ナルスジャック(ピエール・ボワロー、トーマス・ナルスジャック)原作小説「死者の中から」を映画化。原題「 Vertigo 」
(出演)ジェームス・スチュワート、キム・ノヴァク、バーバラ・ベル・ゲデス、(音楽)バーナード・ハーマン(タイトルデザイン)ソウル・バス
・・1986年秋、日曜洋画劇場(淀川長治さん解説)での四週連続放送で初めてヒッチコック作品を知るキッカケとなった自分にとっての記念すべき放送回。その第3週目として「知りすぎていた男」の翌週に放送された作品。淀川さんの解説もたしかに良かったけど、一ヶ月近く毎週流れた4作品の予告編も秀逸でビデオに録ってなかったのが今でも残念に思うね。この4作品を経て、その後も深夜などにちょくちょく字幕スーパーで放映されてた「レベッカ」や「白い恐怖」など観たりしてヒッチコックの世界にハマっていったんだよね。
・・率直にヒッチコック全53作品のなかで一番回数観ているお気に入り作品。ハーマンのスコア(サントラ)はヒッチコック映画のみならず映画史上に残る名作と云っても過言でない。劇中の「めまいショット(ズームアウトしながらカメラを前に移動)」には毎度クラックラさせられる。
・・キャラクターとして、ヒロインのキム・ノヴァクもたしかに妖艶でいいんだけど、個人的にはそれ以上に主人公スコティに献身なミッジ役のバーバラ・ベル・ゲデスの落ち着いたやさしいいたわりぶりを観ると(スコティを子供扱いするようなことも)、キム・ノヴァク以上に惚れ惚れするよね。その後、他の出演作「五つの銅貨」にもチェック。
・・タイトルデザインのソウル・バスについて、他の作品やデザインの独特性をここで綴ろうにも足りないほどキリが無くなるからここではやめておこう。まぁ、そのなかでも『めまい』は最高傑作のうちのひとつかな、・・やっぱり。
・・パンフの中ではご丁寧にロケ地となった場所が写真掲載で紹介されてるけど、サンフランシスコに行った折には話のネタとして巡ってみる価値はあると思う。特にサン・ファン・ヴァウティスタは外せない。