Posted on 6月 20, 2026
(映画パンフレット)(黒澤明作品)『生きものの記録』
黒澤明、橋本忍脚本、黒澤明監督作品『生きものの記録』(1955)
英題「Record of a Living Being」
(出演)三船敏郎、志村喬、千秋実、清水将夫、三好栄子、青山京子、根岸明美、千石規子、太刀川洋一、東野英治郎、佐田豊、藤原釜足、左卜全、中村伸郎、
(音楽)早坂文雄(遺作)
「米国・ソ連の核兵器開発が急進展した冷戦時代に、アメリカ合衆国が1954年3月1日、ビキニ環礁で行ったテラー・ウラム型水素爆弾実験場の付近に居合わせたことにより、乗組員23名全員が多量の放射性降下物(死の灰)を浴びた遠洋マグロ漁船、第五福竜丸の事件。」
・・まだ若かった頃は、「七人の侍」や「天国と地獄」のような誰しもがまずお気に入りの作品としてあげられるように、たしかに自分もそうだった。 ただ、(これは自分だけか?それとも世の人々もそうなるか?)年齢重ねるとともに比較的地味な作品を好むようになってきている。まるで好んで食べてた食品も年とるごとに変わってくるかのように。それもなんのキッカケもなく自然とね。 そんななかの一本。
同じく(現在の自分にとっては好ましい作品のひとつ)地味系な作品のひとつ『どん底』を久しぶり先日観たんだが、暗いながらも、こちらはこちらで落語を思わせられる、バイプレーヤーたちによる豪華共演映画(個人的にも涎もの)で、本作はコメディ色ないまでも、やはり鑑賞中も落ち着いて観られるこちらもバイプレーヤーたちによるコメディではなく、かと言って、原水爆の恐怖の恐ろしさがあまり感じられない、のちの「モスキート・コースト」のハリソン・フォードや向田邦子さんの「寺内貫太郎一家」での小林亜星さんを思わせられる独裁的キャラぶりに堪能。
とくに終わり方もいいよね。ドラマチックな劇伴もなく(終のあとにテーマ曲がしばらく流れるかな)なにかが起きそうな何にも起きなかった精神病院のスロープでの長回しカット。緊張感のなかじっくり観てしまう。
・・パンフの表紙デザインについてはこれまでにも散々言ってきた(顔がただドォン!とあるだけパターンは好きではないんだが、この作品に関してはなんとも受け取れない、どう受け止めればいいのか、あまりのインパクトな、背景の真っ赤といい、(しょうじき三船さんとも伊藤さん(雄之助)にも見られるような表情のこれはいい。力強さが感じられるよね。怒りなのか、悲痛な叫びなのか、それともどっちもなのか・・。
Posted on 6月 20, 2026
(映画パンフレット)『緑茶』
チャン・ユアン脚本、監督作品『緑茶』(2002)
原題「Green Tea」
(出演)チアン・ウェン、ヴィッキー・チャオ、
(撮影)クリストファー・ドイル
・・観てて気持ちのいい映画。パンフのデザインも気持ちいい。
主演のヴィッキー・チャオ目当てで観に行ったのだが(いや、ただそれだけでなく、近日公開予定として置かれてたチラシを見ても惹かれた)、これがまた予想外に映画自体がよかった。
心地いい鑑賞体感に自然と癒されたね。
出演の二人による男女のやりとりはどうでもよくスクリーンに大きく映るグラスの中の漂うお茶の葉っぱを観てるだけで、もぅそれでいいような映画という名のASMR。映画ってこれだけでいいんだよね。もちろん主演の(目当ての)彼女もキュートだったね。
年数経って思い返すに、この映画を映画館で観たということに、今となってはこの作品、あまり世に知られてないような希少な作品だと勝手ながら思うが、だからこそ公開時に観られたという秘かに思う満足感が今でもあるように思われる数少ないながらの一作かもしれない。
・・パンフに関して。たしか公開時に観たのだが、たまたま観た劇場にパンフが置いてなかったのか、売り切れてたのかで、そのままそれっきりでパンフ化されてないものだと思ってたし、そう決めつけてた。なので公開前にもらったチラシをパンフ代りに大事に持ってたのだが、それがこのあいだの古書店で(前からありましたよ、存在してましたよ)と云わんばかりに、束の中に埋もれてて、初めてみる、最初はプレスシートかと思ったらの、値段表示つきのパンフではないか!と。 真夏に発売されるようなペットボトルのお茶を思わせられるクールで癒しを感じる全面緑色のこのパンフに額に飾りたいほど。












