(映画パンフレット)『救命士』

  ジョー・コネリーの同名小説を映画化、ポール・シュレイダー脚本、マーティン・スコセッシ監督作品『救命士』

  原題「Bringing Out the Dead」

 (出演)ニコラス・ケイジ、トム・サイズモア、パトリシア・アークエット, マーク・アンソニー、ヴィング・レイムス、メアリー・ベス・ハート、ジョン・グッドマン, 

 (音楽)エルマー・バーンスタイン

・・『タクシードライバー』と同じニューヨークを舞台とした病院救命士によるネガティブ、睡眠不足による煉獄ジョブ映画かなと。『タクシー』のような撃ち合いのあるバイオレンスな映画じゃないが、地味ながら救いのない痛々しい鑑賞後もいい気持ちのない鬱映画。とはいえ、ラストでの腕の中で休まれるニコラス・ケイジは女神に抱かれる癒しを感じさせられた。

・・表紙のニコラス・ケイジの顔やら含めたデザインがちょっとイマイチだなぁ。どういう時のどのカット時のモノだかわからない。やっぱり欲をいえば『タクシードライバー』しかりの運転時の赤くライトに照らされた顔でしょ。

・・病院からの交信の声のひとりに監督自らの声もあったんじゃないかな?と思ったカットも。

・・『ロストハイウェイ』や『トゥルーロマンス』を観た時には全然思わなかったけど、並んだ際のニコラス・ケイジが長身だからなのか?パトリシア・アークエットがあんなに小柄なのかと。

・・出演するに善良かブットンダ役の幅の広い役のジョン・グッドマン。今作はどちらともないなんか地味でさみしかったかな。と、並んで、相変わらずのトム・サイズモアに関しては期待どおり。

(映画パンフレット)『瞳をとじて』

  ビクトル・エリセ脚本、監督作品『瞳をとじて』(2024)

  原題「Cerrar los ojos」

 (出演)マノロ・ソロ、ミゲル ; ホセ・コロナド、フリオ 、アナ・トレント、アナ ; ペトラ・マルティネス 、マリア・レオン、

・監督による31年ぶりの新作映画・・というよりも(そんなに過去作など監督への関心はなかった)ポスターやチラシのデザイン(少女の巨大な顔とその手前で何かをしてる人物)に単に惹かれ予備知識なく鑑賞。 映画を観終えて監督の半生やこの映画がつくられた裏事情をいろいろ知るに、より映画への見応えも増したね。回顧録のようなものだった?つ 現在でもしぜんゆyt台詞のひとつほ 後半での或る人物との再会後なんかはドキュメンタリーっていうかんじだった。

・・やっぱりアナ・トレントの出演は嬉しかったねぇ。と云いつつ、本物が登場するまでの(冒頭からの番組司会者役の人のことを彼女だと思ったことも)ちょっと似ってたか、違う人間をてっきり彼女だと思わせられたことも。たしかに観ながら「あれ?こんな風貌だったっけ?」など本物が登場するまでどっちなんだろう?って。

・・別の女優(ローラ役)との会話は良かったね。この映画での女優さんたち皆キレイだったね。なかの台詞で(たしか博物館か美術館の案内などしてるって)最初はよかったけど飽きたか退屈してるっていうのが正直でこちらも共感。

 元編集マンの語るフィルムに対しての愛着だか思いに関しても同感、共感。なんでもデジタルなどで便利になったり・・などにも賛同。

    「・・長編をつくるには覚悟がいる・・」