(映画パンフレット)『SISU/シス 不死身の男』

   フィンランド映画、ヤルマリ・ヘランダー製作、脚本、監督作品『SISU/シス 不死身の男』(2023)

  原題「SISU」

  (出演)ヨルマ・トンミラ、アクセル・ヘニー、ジャック・ドゥーラン、ミモサ・ヴィッラモ、オンニ・トンミラ、

 * SISU・・・「すべての希望が失われた時に現れるという不屈の精神」「想像を絶するほどの意思の強さ」「何があっても折れない心」・・フィンランド版『ダイハード』( イングロリアス・バスターズ、博士の異常な愛情、レイダース、ランボー、プライベートライアン、マッドマックス怒りのデスロード、シャドウインクラウド、など)

・・ジェイソン・ステイサムの映画じゃないが、元特殊部隊員だったという設定なら何でもOKで不死身で済むのかという、あとフィンランド映画(ドイツのナチも出てる)だけど全編英語でのやりとりの個人的にはちょっと違和感だった後味。1章、2章と必要だったかな? 悪役のナチもステレオタイプだったよう。

・・スコアは『クンドゥン』を思わせられるような唸りのような重苦しさのなかで、笑うとこは特に無かったが真面目に観てよかったのかという思い。

(映画パンフレット)『カリギュラ 究極版』

  ペントハウス誌、創設者ボブ・グッチョーネ製作、ティント・ブラス監督作品(2023年に90時間分の撮影素材を改めて再編集した)『カリギュラ 究極版』(1979)

  原題「Caligula: The Ultimate Cut」

  (出演)マルコム・マクダウェル、ヘレン・ミレン、ピーター・オトゥール、ジョン・ギールグッド、テレサ・アン・サヴォイ、

・・まさに3時間の(酒池肉林、ハードコアポルノ)大河ドラマ。セットのスケールはデカいが周囲の人間たちの設定的には小さい(イタリア版『卑弥呼』のよう)。ただ、長く感じたこともなく眠たくもならずお腹いっぱいの満足。 役者たちの下半身のボカシ、モザイクないがとくに卑猥にもエロチックにもあまり感じたこともなく逆に芸術的に観られたかな。 

・・映画のイメージ的には他にも『サテリコン』『乱』『メガロポリス』など連想。

・・ハイライト的一番のインパクトは巨大な人間首切り機かな。

・・役者では若きヘレン・ミレンさんが美しいというか可愛らしかったね。ピーター・オトゥールさんは観ててずっと伊藤雄之助さんに見えてしょうがなかった。あと当然ながら主演のマクダウェルさん、終盤の自分を神だとイッチャってる形相は『シャイニング』のジャック・ニコルソンっぽかったかな。

・・さて、パンフ。まさかの80年初公開版(自分の所持する表紙のスカラ座表記は無しだが)付いての1200円。しかも今回の究極版パンフは少し前に観た『ジャグラー』の令和公開版用に作られたてんこ盛りとはちがい(表紙の油絵的カリギュラは良いのだが)プレスシートのような薄さ(中身)にちょっとガッカリ。だからといって知っても買ったろう。

 *カリギュラ効果・・何かを禁止されたり制限されたりすると、逆に興味や欲求が高まる心理現象で、この現象は、人間の自由が制限されることに対しての反発というもので、80年に上映禁止となったこの映画『カリギュラ』に由来と云われる。禁止されることで逆に多くの人々の関心を集めてしまう。