(書籍)(ダンテ・神曲)『神曲(天国篇)』

 イタリアの詩人・政治家ダンテ・アリギエーリ著『神曲(天国篇)』(1312)講談社学術文庫 

 原題「La Divina Commedia(Paradiso)」イタリア語で「神聖喜劇」の意味。

 邦題の「神曲」は森鴎外によって訳。

 (訳)原基晶

・・長かったぁ。ようやく地獄篇から読み始めて今日で読破(ちなみにこれを書く以前のことで4月上旬のこと)。何年も所持するプルーストの『失われた~』よりも先に完読してしまった。一年弱かけてこの時期に読み終えた(現在コロナウィルスで世界中が騒がれ弱まってるなかでの自身も昨日より自宅待機の状態となった)のは自分にとって何かしらのタイミングがあったのだろうか?

ニュースやマスコミで世界中騒がれているこの大変な状況も、ちょうど読み終えた「天国篇」で出てくる(至高天)(原動天)規模を思うと不謹慎ながらもなんだか小さなこと(宇宙規模で云えばね)にも思え、いつまでもシュンとしてはいけないと思ったんだがね。

この先自分も生きていくうえで我が(導き人)ベアトリーチェの存在はいつぞや現れるのだろうかね?今現在自分はダンテのように人生半ばでの迷いは特にないのだがね。

とにかく徳を積んだ生活を心得て金に性に名声に溺れることのないよう日々(坦々とコツコツと)暮らしていくしかないかな。奢ることなくやるべきことをやって、直感にまかせ、すべてのことを受け入れて無理のないよう暮らしていくしかないんじゃないかと思うよね。