(書籍)(夢に関する本)『あなたを変える夢見術入門』

 高藤 聡一郎、山梨 賢一共著『あなたを変える夢見術入門 自由自在に夢をコントロールする超テクニック』(1985)学研プラス

~同著者が気のトレーニングについて書かれた『秘法!超能力仙道入門』次ぐ第2弾として書かれたもの~

「・・セノイ族の夢観によれば、すべての人間は自分たちの夢見た世界をコントロールするよう努めなければいけないのだそうだ。この目的のため、夢に出てくるあらゆる人物や状態に協力してくれるよう願いそれに自分をまかせ従う・・落下していく夢を見たとすると、その力に逆らわずにどこまでも落ちていくよう夢の中でこころがける。・・空を飛ぶ夢だとただ無意味に飛ぶのでなくどこか特定の場所へ行き人々に出会い、音楽を聴き、絵や踊りをながめ有益な知識を学ぶ・・性的な夢の場合は、決して罪悪感を持ってはいけない・・」

「・・ヤキ族(ヤキ・インディアン)の老呪術師ドン・ファンに云わせると、夢見で大切なのはどんな夢を見たのかということではなく、それをどうコントロールしていくのかということ。」

「・・現在、心理学や生理学の発達で、文明国において、夢は単なる精神活動の一部ぐらいにしかみなされなくなってる。心理学ではユングだけが夢の本質的な部分に目を向けたくらいで、あとはおしなべて夢を生理状態がつくる空虚な幻影と決めつけている。」

「・・夢見をする場合、よく夢日記をつけたほうがよいという人がいるが、これは夢をコントロールしようとする人にとってはあまりすすめられない。やったらいいと思われるのは夢からアイデアを得られそうな作家、芸術家、発明家、宗教家くらいでそれ以外の人は夢日記はつけないほうがプラスといっておく。」

「・・夢の中ですばらしい異性にめぐり会いたいと思ったら現実生活では異性の友達を持たないこと・・性交の夢を楽しみたければ相手が居ても実際にせず自慰もしないことだ・・強烈な欲望をどんどんつのらせ、ただひたすら夢に期待するのだ・・いわゆる肉体的精神的渇望感を逆手にとったテクニックである・・」

「・・夢見の物質化のトレーニングができだすと夢は完全に現実化し、とてもそれを夢だと思えなくなる・・」

「・・体が健康な人の場合、精を安っぽく漏らさずにひたすら溜め続けておく・・夜更かし、過度の運動、勉強のしすぎ、酒、たばこ、目の使いすぎも精の消費につながる。体が虚弱な人は、下半身の筋肉に締まりがないので、精が溜まっても夢精などですぐ漏れてしまう。そこで下腹の筋肉や括約筋をぐっと締める練習をする。腹筋運動、腹式呼吸など。」

・・この本はいろいろと読み応えあったり、いろいろと思うこともあったなぁ。たしかに現代の夢に関しての研究や数々出版されてる本などを見てみると偏った捉え方や専門家でありながら幅のせまい認識、また今だに夢占いとしてのキーワード本があることに驚きがある。フロイト、ユングの研究者などは無意識(精神面)のみからの夢見を捉え、体外離脱やアストラルトリップなどの方面に関しての記述はいっさい無い。科学も進歩する現在においても夢の世界については今だに未知なること不可解なことでいっぱいで説もいろいろあるのである。他におやっ?と思ったりどうなのかな?と思った部分としては、夢日記はなるべく付けない方がいいと・・だからといって自分は辞めるわけではないのだがちょっとショックだったなぁ。もっと詳しい理由が知りたい。自分の欲する夢が見たい場合は現実生活のなかでそれに関することをせずに欲望をつのらせることだという。これがテクニックのひとつであるならば自分は当に様々な夢を無数に見ているとなる。そこがなかなか上手くいかないところだろうね。

日常生活としての心がけとしては筋トレしながら同時に(接して、接さずとも漏らさず)が大事なんだね。このことに関しては素女経にも当てはまることとなる。日頃からのカラダつくりも大切なんだね。