(映画パンフレット)(ATG映画) 『小間使の日記・憂国』

憂国・小間使いの日記1
憂国・小間使いの日記2

 

 ATG映画併映作品、ルイス・ブニュエル監督「小間使の日記」(1964)と三島由紀夫原作、制作、監督「憂国」(1965)の二作品掲載のパンフレット。

  原題「Le Journal D’une Femme De Chambre」

 (出演)ジャンヌ・モロー、ミシェル・ピッコリ、ジョルジュ・ジェレ、

 (音楽)ブリュノ・クーレ

・・パンフ内、多くの頁は「小間使」の方に設けられてシナリオも掲載。一方「憂国」は6~7ページほどしかない。できればそれぞれ単独でパンフをつくってほしいものだったね(どちらの作品もATG映画のなかでも知られたメジャーな作品だしね)。

まず現在では考えられないビックリしたことには、パンフレット巻末の 映画「憂国」のご感想をお寄せ下さい” の文章に続いて住所と三島由紀夫の名前が記載されていること。

「小間使の日記」の方の作品研究では、月曜ロードショーでもおなじみ映画評論家の荻昌弘さんが他のブニュエル作品「ビリディアナ」との対比をさせながら解説してるね。

・・映画「憂国」は長らく作品を観る機会が無かったのだが、ほんの時々の特集上映のひとつとして上映された際など出向いて楽しみに観に行ったものだった(後にDVD化され今やいつでも観られるようにはなってる)。

・・この作品「憂国」に関しては原作を読んだ時からあまりの生々しさ、エグさに気持ちが悪くなった覚えがあり、初めて映画を観たときも割腹シーンは同じくモノクロ映画ながらもリアルな模写に思わず目を背けたくなる連続であった。全編バックに流れるワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」を初めて知り、以後この官能な響きの世界に自分のお気に入りの一曲のひとつとなってる。

パンフレットの写真にもあるように枯山水の砂紋をおもわせる中での出演者二人の写真は残酷でありながら美しいツーショットである。龍安寺石庭ファンである自分もこのように砂紋をみたりすると黙ってはいられないものがあるなぁ。