(映画パンフレット)『インフェルノ(2016)』

 ダン・ブラウンの原作小説を映画化、ロン・ハワード監督作品『インフェルノ』(2016)

 原題「Inferno」

 (出演)トム・ハンクス、フェリシティ・ジョーンズ、他

 (音楽)ハンス・ジマー

・・ダン・ブラウンの原作(未読)は読まずとも自分は楽しめた一方、やっぱりこの映画を観る前には原作を読まずともダンテの「神曲」とは何なのかくらいは知ってた方がより楽しめると思うよね。のっけから首と体が反対になった通行人や地面から足だけの出てる状態のモノなど、もうそれだけでも「神曲(特に地獄篇)」要素だとわかりやりよったわ~とスクリーンに向けてツッコミ。

映画の全般的流れとしてはフィレンツェからベニス、イスタンブールへと場所変わり逃げては抵抗しながら戦うといった「007」シリーズを観てるよう。観終わったらさっぱり忘れるような感じの映画だったね。

とはいえ、今回の映画がダンテにまつわると聞きながらいざ映画を観ると、確かに要素として(地獄篇)のなかの要素は出てきて謎を追うのだが、字幕スーパーを追っていても(地獄篇)は出てきても、(神曲)や(煉獄)(天国)とは出てこず関連性はちょっと薄かったんじゃなかったのかな?と思ったり。

ただ、ラストのラングトン教授とWHOのエリザべとのやりとりはダンテとベアトリーチェを少し匂わせたピュアさは観てて清々しかったね(皮肉にもそれまでずっと教授を助けていた(彼女)がてっきり自分はベアトリーチェ的存在かと思ってたんだがね・・、なるほどね、たしかに部屋に変え用のシャツから靴もあったもんだからね。