(映画パンフレット)『ジョーカー』

 トッド・フィリップス監督作品『ジョーカー』(2019)

 原題「JOKER」

(出演)ホワキン・フェニックス、ロバート・デニーロ、ザジー・ビーツ、他

・・まず、観ながらいろんな映画のシーン(要素)が思い出されたりしたね。「キング・オブコメディ」から「エデンの東」「地獄の黙示録」「タクシードライバー」「リトル・チルドレン」、階段にいたっては「エクソシスト」などなどね。あと、今のご時世から韓国や香港の情勢なんかもダブったりもね。

たしかに「ダークナイト」を観た時のヒース・レジャーの衝撃はあれから何年も受けてた感じったけど個人的には今回のホワキン・フェニック版ジョーカーが上回ってしまったんじゃないかと(より人間味あるジョーカー像の成り立ちに賛同してしまったかな)。

「フォックスキャッチャー」のテーマ曲のようなドスンと重たいバイオリンの重厚なスコアがこれまた良く、物凄い恰好いい負を感じ観たというなか、昔でいう(自分は経験ないが)健さん(高倉)主演任侠映画を観終わった観客がみんな健さんになりきり劇場を出ていくように、この映画を観終わった自分もジョーカーになってたね。「時計仕じかけのオレンジ」を観たあとのようななんとも云えない衝動と高揚感も感じたかな。だから辛かった、切なかったというより、こぅ、勇気づけられたかな。

Cream の「White Room」流れる印象と、デニーロMCのショーでの舞台裏からのジョーカーことアーサーの逆光登場シーンは特に脳裏に残る名シーンだったね。

・・普段DCコミック映画は観ないんだけど・・この映画は別だよね。