(映画パンフレット)『パフューム ある人殺しの物語』

 パトリック・ジュースキントの原作小説を映画化、トム・ティクヴァ脚本、監督作品『パフューム ある人殺しの物語』(2007)

 原題「Perfume: The Story of a Murderer」

 (出演)ベン・ウィショー、ダスティン・ホフマン、アラン・リックマン、ジョン・ハート、

 (音楽)トム・ティクヴァ

・・まず、なによりパンフの表紙のデザインが絵画を思わせるかんじでいいね(原作の文庫の表紙よりも色香を誘うエロチックさなんかがずっと良いね)。品があるよね。

とは云いつつ、この世界観、『髪結いの亭主』を観た時と同じような陶酔感を味わったような体臭フェチ映画に自分のツボにはまった。

・・ちょうど自分が色気つきだした頃だったんじゃないかな。エチケットとして香水(オード・トワレなど)買うようになった頃だったかな、ふと書店で目にしたこの原作本。繋がりづらい「香水」と「人殺し」になんだ?と興味も惹かれ読んだと思う。そして映画も公開となりゃ行くしかないとね。

映画は原作を読みながら味わった(想像した)エロさグロさはあまり衝撃をうけるほどではなかったけど、さすがにラストの酒池肉林というか男女たちによるまぐわいぶりは壮観だったね。主人公の消滅はもう少し(ゾンビ映画じゃないけど)見せてほしかったなぁ。

・・主役のベン・ウィショーさんは「スカイフォール」の Q役よりも「クラウド・アトラス」に出た時の方が個人的には嬉しかったかな(あぁ、あのパフュームのって)。とにかくこの俳優さん、役どころにめぐまれてるよね。