(映画パンフレット)『スピード・レーサー』

 吉田竜夫原作漫画日本のアニメ『マッハGoGoGo』をもとに映画化、ラナ・ウォシャウスキー
リリー・ウォシャウスキー製作、脚本、監督作品『スピード・レーサー』(2008)

  原題「Speed Racer」

 (出演)エミール・ハーシュ、クリスティーナ・リッチ、ジョン・グッドマン、スーザン・サランドン、真田広之、リチャード・ラウンドトゥリー、

・・(良くも悪くも)ほとんどグラフィックのゲーム映像だったね。なにしろ人間の重量感(肉体)の感じられないバーチャル感(CG処理満載だとこれはしょうがないか・・)。

特にレース時なんかはメインの俳優(ジョン・グッドマンやスーザン・サランドンなど)や、実況する世界のアナウンサー、あと観客たちも実際そこで目にしていない幻を擬似演技しながらの「ヤッター!」「イケ~!」のリアクションになんだか(と云うかやっぱりの)ゴジラなどの怪獣映画での見守る人々と同じアクションに芝居の上手さもなにもない。ドライバーたちも本当に車に乗ってるわけでじゃないから(ワイルドスピードシリーズはまだ観てて実際に車に乗ってる感あるようにも)迫力も重力感も正直感じられなく二次元アニメを観てるような感じ。

パンフも本編もキラキラのピカピカの派手派手。アメリカンキャンディーのような感じ。さらに700円と比較的安い割には厚く内容量が豊富。俳優の写真、経歴頁から劇中のライバルたちの詳細、マッハ号の機能からペーパークラフト(もちろん切り抜かないが)まで。

まさかの日本人役として(やっぱりかぁ~の)今や普通にあちこちの作品に出ている真田広之さんの登場(昔でいうマコさんなみの登場頻度かな)。クリスティーナ・リッチさんは年齢重ねてより可愛らしくなったな~と。キレイというかキュートにみえたね。

やっぱり個人的に昔から苦手だったSFやCGもの、最近でいうとアメコミ映画や日本の特撮もの(人間生身の芝居映画でない半分特撮監督作品モノ)はやはり刺さるものがないなぁと実感したかな。結局期待して観るウォシャウスキー作品といえども全パートに絡んでいるわけではないからね(要所要所特撮監督など携わってるように)。ちょっと面白味が薄れてしまうかな。

・・幼少の頃から再放送などで馴染みのある自分にとっても、ジャンプ時のヒュンヒュン!のSEには懐かしくも敬意も感じられたね。エンディングでのちょっとだけでも流れたオリジナル歌でもね。