(映画パンフレット)『ナインスゲート』

  スペインの作家、アルトゥーロ・ペレス・レベルテによる原作小説「影の王国への九つの扉」をもとに映画化、ロマン・ポランスキー製作、脚本、監督作品『ナインスゲート』(1999)

  原題「The Ninth Gate」

 (出演)ジョニー・デップ 、フランク・ランジェラ、レナ・オリン、エマニュエル・セニエ、

 (音楽)ボイチェフ・キラール

・・原作は未読で多くの予備知識もたずの劇場で鑑賞。鑑賞動機としては原作読んでなかったので内容ということでなく、主演のジョニー・デップ観たさということでもなく、自分としては当然ながらの監督名で即決(公開前の劇場予告もおどろおどろしく期待したけどね)。

ただ、一度ではあまりピンとこず(面白味、恐怖などもやッとして途中の車椅子のケスラー夫人の死のシーンしか印象なかったかな)のちにもう一度観て世界観を楽しんだ。

なんて云うのか、サスペンス・ゴシック・オカルト・ホラー?いつものごとく、観ながらいろんな他の映画感がダブったり・・「フランティック」「薔薇の名前」「エンゼルハート」等。あと強引に市川崑監督作品の例えで云うと、見立て殺人正当性の流れのミステリーから最後は「八つ墓村」の怪奇な雰囲気へと変わっていったような展開のようにもね。

あと、版画のなかの(ルシファー)や主人公に付いて超人的(人間ではなかった)サポートする女神的な役割をする(ベアトリーチェ)を思い起こされた謎の女などダンテの「神曲」的な世界観も感じたりしたかな。こんなこと一度目に観た時には「神曲」読んでなかったから、そういう風に感じる要素もなかったけどね。

その自分にはベアトリーチェにも思えたりした謎の女役のヒロイン的とも思えるエマニュエル・セニエさんもたしかに良かったんだが、やっぱりタダな役じゃすまない脂ののったレナ・オリンさんにはかなわないね。

・・パンフのデザイン的にはマークだけではやはり物足りず、かといって、ポスターや半券のジョニー・デップの顔だけも味気ない。写真にもあったラストの城を重ねたりなどなにかもうちょっと背景やキャラを重ねる意匠などできたんじゃないかな。

・・時間が経つと同じジョニー・デップ主演の『シークレット・ウィンドウ』とちょっと混同というか、題名と内容がごっちゃになったり・・するのは自分だけかな?