(映画パンフレット)『ヴィデオドローム』

  デビッド・クローネンバーグ脚本、監督作品『ヴィデオドローム』(1982)

  原題「Videodrome」

 (出演)ジェームズ・ウッズ、ソーニャ・スミッツ、デボラ・ハリー、ピーター・ドゥヴォルスキー、

 (音楽)ハワード・ショア

 (特殊メイク)リック・ベイカー

・・(難解)と括るよりも意味など求めたりせず自分の夢でもしょっちゅう見るようなイメージ的コラージュ映画として全編受けとめるとべつに混乱もないし各カットの描写を素直に楽しんでいる・・としてじゃないとね、ついてけない人もいるしね。無理に解釈しない。

・・パンフに関しては(発行種類も数少ない)ユーロスペース版の600円とは思えない充実満載で、これこそ理想的パンフレットだよなぁと毎度中なかを読みながら思うね。とくに30頁にわたる監督と手塚真による対談も充実。そのなかで自分も気に入った監督の言葉・・

【夢のようなこと】「・・映画は夢のようなことです。それぞれに解釈されればいいことです。映画の中では夢を見てる時と同じような感覚です。劇場を出たら夢から覚めるのと同じことです。それで夢を思い出してそれを自分で解釈したりしなくちゃならない。今はもう自分は覚めてるわけだから、夢ではない。・・」(パンフ参照)

→ そぅ、まさに自分も共感、というか自分もそう思ってる。映画を(日々の夢のように)毎日みるわけでもなく、観ようと決めた際の映画もその時その時の心情によってかわってくるもの、それ以前に映画を観たくなる時観たくない時期というものもある。自分だけでなく多くの人も同じだと思うんだがまさに映画と夢はなにか別物とは言い切れないものがあると感じるね。