Posted on 6月 29, 2025
(映画パンフレット)『天河伝説殺人事件』
角川映画15周年記念作品、内田康夫原作推理小説を映画化、角川春樹製作、市川崑監督作品『天河伝説殺人事件』(1991)
(出演)榎木孝明、岸惠子、財前直見、日下武史、岸田今日子、山口粧太、神山繁、岸部一徳、大滝秀治、加藤武、常田富士夫、石坂浩二、伊東四朗、
(音楽)宮下 富実夫
*浅見光彦・・フリーのルポライター。(役者的にはテレビ版の辰巳さんよりもじっさい作家の内田さんにも少し風貌が似てるんじゃないかと思われる榎戸さんの方がシックリくるような)
・・横溝正史シリーズから今度は(原作を一冊も読んだことなかったが)内田康夫ミステリーシリーズによる市川崑監督作品が観られるのかなと公開してまもなく観に行ったもんだったね。ラストカットでもFILEなどの字幕表記もあったりして続くのかなと思いきやの、これ一作のみになってしまったね。設定舞台が昭和初期のおどろおどろしさの残る時代から主人公自身の移動時にはマイカーを使うなどの現代へと時代も変わると、ショッキングもグロテスクもなく全編クリーンな感じで(スコアからジャズ調?)石坂金田一シリーズに比べると物足りなさも否めなかったね。とはいえ、サービスなのか(新旧交代の意として?)新の榎戸さんと旧の石坂さんんが兄弟役とはとクスリと微笑ましい設定にはこちらも喜んでしまった。
エンドクレジットのない「完」エンディングには現代映画としては珍しいものがあったね。だからか、スタッフや出演者をのちにパンフで確認したりと。
音楽担当に自分もCDも買ったりもしたヒーリングミュージックの宮下さんが担当したとはあとで知ってちょっとビックリ。
あと、全然驚きはしないが、出演者に岸さんが出れば、金田一シリーズに同じく犯人しかないでしょ。なぜ今回もキャスティングしたんだろうと。
Posted on 6月 29, 2025
(映画パンフレット)(北野武作品)『座頭市』
子母澤 寛 原作を映画化、北野武脚本、編集、監督作品『座頭市』(2003)
英題「Zatoichi」
(出演)ビートたけし、浅野忠信、夏川結衣、大楠道代、大家由祐子、岸部一徳、ガダルカナル・タカ、橘大五郎、柄本明、
(音楽)鈴木慶一
(衣装)黒澤和子
~第60回ヴェネチア国際映画祭、監督賞(銀獅子賞)受賞~
・・北野作品のなかでも興行的にお客さん入ったしエンタメ性に富んで受けも良く世界的にも認められたと云われる作品だが・・個人的には初期の頃のクセの感じられたコラージュ的(ストーリー性の稀薄)の方がインパクトもあって好きなんだが、今作のチャンとした展開、編集、キャラたちのやりとりを観るに、逆に味気なく感じたかな。悪いわけじゃないが、独特な初期作品を思うと(比べてしまうと)好みが分かれてしまう。「より良い」ということで。 だからと云うわけじゃないが、クライマックスでの最高潮にあがるタップダンスも(エンタメに富んでるが)どうも個人的には引いてしまう。勝さんのシリーズが頭にあるせいか比べてしまうせいかどうも違和感がついてまわるんだなぁ。