Posted on 1月 24, 2017
(小説・エッセイ)『良寛と貞心尼の恋歌』
作家の新井満による自由訳『良寛と貞心尼の恋歌』(2011年)考古堂。
・・最小限の二人の(ラブレター的)歌と新井氏によるとてもわかりやすい口語訳にめくるページが止まらない。読んでるこちらもドキドキする。
・・いいねぇ、器量のいい女性からのアプローチを受け、二人相対して歌を掛け合う。これまでにも二人の関係に関する本を読んできたが、やはり読めば読むほど謎が深まるいっぽう。
はたしてふたりには男女の関係があったのか?
二人には性欲というものがあったのか?
それぞれどういう想いを持っていたのか?
こんな愚問を自分は思う反面僧侶の身としてそれ以前に人間として、歳の差を超えた(愛)を超えた互いの尊重があったのだろうなと思わざるをえない。
・・自分も将来、歳をとってこういう生活が送れたらと憧れるものだ。