Updated on 12月 13, 2018
(小説・エッセイ)(龍安寺石庭)『足るを知る』
中野孝次著『足るを知る~自足して生きる喜び~』(2004年)朝日文庫
・・2016年の年末に古書店で手に取り即購入。実家に帰省中、じっくりと時間かけ読んだ。
なによりもまずタイトルが良い。日々物欲にはしりがちな自分の戒めも含めて(・・家の鍵は龍安寺の「吾唯足知(われただたるをしる)」のつくばい型キーホルダーを使っているのだが・・)読んだ。
・・もぅいたるページに自分で引いたチェック線だらけ(そのくらい気に入った文章が満載)。
今回この本を読んで昨年(2016)なにかと自分のブームとなった浦上玉堂に近い(似た)ような存在であろうか? ≪陶淵明(とうえんめい)≫という悠々自適の心境をうたった元祖といわれる偉人の存在を知った。これから関連する書籍があれば是非読んでみたいと思う。
以下、特に気に入ったセンテンスとして・・
「あるがままの自分を受け入れること」
「心を安らかにし、身を閑の中に置く」
「物欲に心を労せず、衣食住すべてにおいて人が生きていくに必要なものがあればそれでよし」
・・この本は一度読めば充分の本ではなく、常に手元に置いておきたい部類の本のひとつとなった。