Updated on 4月 14, 2018
(小説・エッセイ)(松本清張) 「神と野獣の日」
松本清張原作「神と野獣の日」(1965)角川文庫
・・物語の終わり方といい途中のドタバタした展開といい、まるでキューブリック監督の『博士の異常な愛情』(もしくは「未知への飛行」)を観ているような感覚の清張作品としては珍しいSFパニックサスペンスっぽいとでも云おうか・・(プロローグに始まり、”あと40分”から終章の”着弾””歓喜”へと一気に進んでいく展開)。
本編内の展開でも人間の業や欲、弱さ、汚さがストレートに厭らしく描かれている。普段なら章ごとにちょっとづつ読む自分もこの作品に限っては一気に読んでしまった。頁数も200ページちょっとということもあって厚くなく読みやすい。
・・いつかは映画化(テレビ化)されてもいいのでは?と思うんだが・・。面白いネタだと思うんだけどなぁ。