(映画パンフレット)『マグノリア』

マグノリア1マグノリア2

 ポール・トーマス・アンダーソン監督作品『マグノリア』(1999)。

・・自分的には、まさにラストの異常現象・・これあるのみだとこの映画に対して思い入れがある(賞賛を含めて)。初めて観た際、劇中の登場人物たちと同様自分も恐怖、嫌悪感、衝撃を受ける以前に呆然とあっけにとられながらただ現象を見届けるだけだった。人それぞれ映画に対してどんな観方をしてもいいと思うのだが、監督も云ってるように本当に”あれ”がまずやりたかったんだなと思う。ああいうインパクトがある故、これこそ映画ならではなんじゃないかな。(映画に携わった関係者には悪いが)様々な人間模様がどうでもいいやと思うまで衝撃(カタルシス?)があったね。

・・というのは、世の中何が苦手か?と聞かれたら、自分はすかさずあの両生類の生き物を挙げるほど普段自分はテレビや図鑑で見るのも嫌うほどあの生き物が嫌いなのだから(パンフの表紙ですっかりバレてるか)。夢日記でも判るが、いっとき続いてグロテスクなのが出てきたりと不快な日々もあったほどなのだが、幸いなことに、ここ最近夢に出てこなくなって正直ホッとしてる。

ただそんな自分がこの映画に限ったことなのか、あの衝撃シーンに対しておぞましく目を背けてしまう・・どころか、なにか魅了されているかのようにこの衝撃シーンばかり何度も観てしまっている。怖いもの見たさ・・とも違うのだが、やはり映画ならではの刺激、衝撃、インパクトがあるのだと思う。

・・だいたい映画ってそういうもんでしょ?日常の男女による恋愛ものや家族間の不釣り合いものなど、そんな日常日常したもの観たって・・そのままだもんね。そういうもの観るくらいなら”空から~~が降ってくる”ようなビックリするものの方が面白いに決まってるよね。

ベストセラーのコミックの映画化のようなものでなく、この作品のPTA監督のような作家性のある日本映画をもっと観てみたいものだね・・。

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