Posted on 1月 20, 2017
(映画パンフレット)『蜃気楼の舟』
竹馬靖具監督作品『蜃気楼の舟』(2016年)。
・・去年(2016)の公開時の頃はなんの情報もなく(予告の存在も知らず、フライヤーも手にとることなく)未鑑賞のまま映画の存在も知らないまま過ごしたと思う。そんななか年末に或る古書店でこのパンフレットを安価にて購入(表紙や中で掲載されてる砂丘のカットに魅せられ)、今日の再上映を心より待ち鑑賞。
冒頭からの≪囲い屋≫にまつわる生々しい痛々しい現実のくだりに観てて気持ちのいいものではなかったが、田中泯さん登場後からの抽象化した映像の連続にまさに霊界から人が集まってきたかのようなものもあるなどアート的な映像に満足というか時々眠たくなってしまうような夢見心地にも。
池に浮かぶ舟の炎上などはタルコフスキー映画を観てるような幻想にも。
そして壮大に鳥取砂丘がスクリーンにひろがるのを観て今年こそは本当に(もう何年にもわたってクチにはしているが)鳥取に行ってみようと映画を観ながら強く心に思ったものだった。
・・正直、お話し的にはよくわからないこともあったが、いい刺激をもらい、観てよかったと思ったかな。