Updated on 4月 15, 2018
(映画パンフレット) 『エデンの園』
増村保造監督作品『エデンの園』(1975年)。
・・この映画については忘れもしない思い出からまずひとつ・・。写真掲載してるパンフレットの表紙のツーショット写真と同じレイアウトが一面大きく載った宣伝用ポスターが、当時自分がまだ小学校に通ってた頃、すぐ近所の電柱に映画館の上映(公開中と)宣伝として貼り付けられていて、毎日その過激なポスター(当時としては)を目にしてて、まだ性に目覚めていなかった自分に言葉では説明できない、見ちゃいけないものをみてしまった感、悶々感をもらった作品であったかな。逆に云えばよくそんな一見成人映画のようなポスターを堂々と小学生たちの通学路(しかも登下校の集合場所に)に貼っていたなと首を傾げてしまう(親たちはなんの苦情も云わなかったのか?)
・・そんな強烈な印象のあった映画に対してやがて自分も成人になり、増村作品のファンとなった自分は数ある作品のなかでも比較的遅れて観た作品だったかな。話はなんてことないのだが、ちょうどこの映画を挟んで池田満寿夫監督作品の『エーゲ海に捧ぐ』『窓からローマが見える』などと一緒に続けて観たことでいかがわしくない(アート的と云おうか)裸オンパレードものを観て、その美的センスに惚れて、今でも時折観てしまう(DVDで)そんなことがある。
パンフレットに関しては中身的には特に変わった頁もないが・・と云いたいとこだが、絡み合う二人の写真に(しかもパンフレットでは珍しい?)まさかの黒い目張りが少々卑猥にみえる。
とにもかくにも表紙の純粋な青年と少女のツーショットが個人的にはすべてであるかな。