(書籍・エトセトラ)『足立美術館 GUIDEBOOK』

足立美術館1足立美術館2足立美術館3足立美術館4

公益財団法人足立美術館発行、『足立美術館GUIDE BOOK』(2016年版)

・・2017年8月の島根、鳥取の旅。正直に云えば、今回の山陰旅行、メインの目的は鳥取砂丘と出雲大社だったのだが、やはり島根に行くいじょう、この美術館も外せない。二日目の予定に組んだ(さらに隣には安来節の演芸会館もあることからこちらも)。

・・美術館は最寄りの駅(JR安来駅)から6kmもあるのだが嬉しいことに駅から無料シャトルバスが運行。満員の客を乗せ田園のなかを走ってく。そして山の中でもなく何の変哲もない平地地帯にとまり到着。え?もう着いたの?と思われるほどの拍子抜け。

・・まぎれもなく今回自分は庭目当てに来た。展示されている数々の美術品がちょっとかわいそうに思えるくらい庭の圧倒的美と迫力に押されてしまってるかな?と思ったりも。自分だけではなくたぶん客の8~9割も庭目当てであろうな・・とも思ったり。

・・本来なら二日目に組んでた今回の美術館と安来演芸会館、前日の台風接近で予定が崩れ(どこにも行けず)三日目としたこの日、一過の青空にミンミン鳴くセミの声を耳にしながら「あぁ、今日来て良かった」としみじみ思う。

・・館内に入ると、夏休み(期間)とはいえ観覧客もそれほど多く見られず煩くなく気持ちよく順路を歩く。コレクションの大観の作品を観ながら窓外の整えられた庭を堪能する。展示されてる作品群のなかでは自分は特に大観の「那智の滝」は本当に良かったなぁ。館内の作品のなかでもっとも長い時間立ち止まって惚れ惚れ見入ってしまった作品。絵を観ながらドオッ!と轟音がしてくるような幽玄で力強い作品だった。

・・これまでテレビなどで何度と紹介された美術館の庭を見たものだが、やはり生(肉眼で鑑賞するのが)がもっとも感動に値するんだと美しい景色を脳裏に埋め込んだ。なので、自分用の土産として帰り際ショップに売ってた美術館の公式紹介DVD(庭の景色など4Kカメラで撮影されたものなど)を買おうとしたのだが急遽やめた。

・・脳裏のシャッターに映した記憶に勝るものはない・・。

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