(小説・エッセイ) 「今日の芸術」

  岡本太郎著「今日の芸術」(講談社文庫)(1973年)

  カバー装画「顔」岡本太郎

・・世の中で云われたり思われたりする常識というものを根底から覆すことが多く書かれ自分も共感する部分が沢山あり、何度も何度も読み返し、その度ごとに勇気づけられる今や自分にとってのバイブル的発奮本。ソローの「森の生活」とならぶお気に入り哲学書。

「・・邪道が正道・・。」

「・・絵は下手でけっこう・・。」

「・・うまい絵を描こうとすることじたい間違い・・。」

 一般に教育界における指導者、先生など云われる人物の言動よりもこの作品を読むだけでよっぽど身に沁み、胸に響き、クスリと笑え、勇気づけられ、励まされ、自身みなぎるこの一冊。つまらないヘタなビジネス書よりずっと刺激され、心に刺さる。

・・これぞ本物の教育者(先生)だ。

・・「教え」でもなく「こうだよ」などの上からの強制的指導方針もない。

・・気楽に読んでて同意、納得させらえるお気に入りセンテンスには線引きして付箋でいっぱい。平易なわかりやすく読みやすさに何度も繰り返し読みたくなる。

・・のっけからの(虚しい楽しさ)の項目でのスポーツ観戦に対しての皮肉ぶりから大いに賛同。そぅそぅとまったくの同意。

・・とにかく、描いて(創って)下手でもいいからやってみること。今風でいうとこのアウトプット。

・・美術をはじめクリエイトすることに教える教わるはない。

・・「変!」はけっこう。比べられるから変人、異端者など云われるだけあってこちらとしては何云われようが歓迎だ。自称INFPだからね。

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