(映画・芸術・芸能)『CMにチャンネルをあわせた日 杉山登志の時代』

 馬場 啓一, 石岡 瑛子編集『CMにチャンネルをあわせた日  杉山登志の時代]』(1978)PARCO出版局

・・まさしく自分にとってCMディレクターこと杉山登志の存在を知るキッカケとなった書籍。

正直それまでまったく知らなかった自分にとってこの本はもぅ何年?15、6年前だったかな?ふと立ち寄ったたしか武蔵境駅前にあった(昔ながらの小さな古びた、お世辞にもキレイな本屋さんとは云えないような)古書店でふと手にとったものと記憶する。あれから駅周りも再開発されるなどしてその後古書店がどうなったのかまったく知らないけど(もぅ無いんじゃないかな?どうなのかな?)この本の主人公杉山登志とともにその一度キリ入った古書店のことも記憶に残ってるね。

・・別に当時CMに関して深く興味があったわけじゃないけど、なんとなぁく手にとってパラパラめくって中を見てみて、CM界では有名な異端児で作品も数ある優秀な(優れた)作品を手掛けられたと立ち読み程度で知ってどんなものかと直感で購入。・・そして読むやエライ人もいたもんだと後にわかったよね。

・・そして素直に(いやいや、圧倒的にと云おうか)当然のごとく?杉山作品に魅了されていったね。

まぁ、当然のことながらテレビでの特集されたドキュメンタリーから、銀座の資生堂ギャラリーにも行ったり、オークションによって手掛けたCMの資料と何十本と収録された映像のテープつき「資生堂宣伝史」も手に入れたりなど、昨今のテレビCMには観られない芸術性あるさらには長尺でもある(けっしてトイレタイムとは云わせないほどの作品としてのCMの出来)まるで映画でも観てるような秀作の数々に益々作家杉山登志というアーティストにハマり、これからも惚れ惚れしてしまうかもね。

・・そんでもってか、この頃からだったかな、記憶に残るものから、懐かしいものから、慣れ親しんだものなど映画のみならずCMの方にも関心が増すキッカケともなったね。

・・さらにもっと云うと後にはタイトルシークエンス(ソウル・バスからモーリス・ビンダーなど)にも関心が至ったことも自分の関心ごとの流れとしてここに記しておこうかなと。