(書籍)(小説・エッセイ) 『クリシーの静かな日々』

クリシー(本)1
クリシー(本)2

 

  小説を書く作家であり絵も描く画家でもあるヘンリー・ミラー著『クリシーの静かな日々』(1956年)二見書房

  原題「Quiet Days in Clichy」

・・まさしく自分にとっての記念すべき初読ヘンリー・ミラー作品。

正直、読むまでは題名の”クリシー”は、てっきり人の名前かと思ってたが、土地の名前だったんね。

・・キッカケは古書市で売られていたパンフの束のなかに一際目についた同名映画のパンフの表紙に釘づけられ、それまで全く作者の名前から題名、内容からして知らなかったのだが、ただなんとなく”これはただものではないな”と確信して購入した。そして映画を観る前にまず原作を読もうとしたのがヘンリー・ミラーとの付き合いの始まりだった。

・・パンフに書かれている略歴を見ると「北回帰線」など代表作含め何冊も書いた後に書かれたこの作品なのだが、内容はわかりやすく、実体験らしさを基にした自伝のような、まるでケルアックの「オン・ザ・ロード」を思い起こさせるような親しいパートナーとの共同生活ぶりもある、そんな作品だった。

以後、本での略歴紹介やネットで調べたりして次から次へと代表作「北回帰線」「南回帰線」「セクサス」など今やヘンリー・ミラーに夢中な日々(現在も少しづつ購読中)である。

・・どうもこういう性に開放的作家もの(T・Hロレンスの「チャタレイ夫人の恋人」や、マルキ・ド・サドの「悪徳の栄え」など)は、自分としては結構好きだなぁ。刺激あるし読み応えある。

・・最後に、できることなら今度は(いつかは)「北回帰線」の映画が観てみたいなと思っている現在。

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