(映画パンフレット)(タルコフスキー)『アンドレイ・ルブリョフ』

  16世紀の有名なイコン画家のひとりアンドレイ・ルブリョフに基づいた映画、アンドレイ・タルコフスキー脚本(アンドレイ・コンチャロフスキー共同)、監督作品『アンドレイ・ルブリョフ』(1971)

  原題「Андрей Рублёв」

 (出演)アナトリー・ソロニーツィン、イワン・ラピコフ、ニコライ・グリニコ、ニコライ・セルゲーエフ、ニコライ・ブルリャーエフ、イルマ・ラウシュ、

 (音楽)ヴャチェスラフ・オフチニコフ

・・今や自分にとってタルコフスキー作品に傾倒しつつあるなかでまだ観ていなかった作品を(時代物のイメージあったのでちょっと苦手かなと思いつつ、3時間もどうかと思いつつ鑑賞。

 長いとは思わなかったなぁ。眠たい時もあったけど最後のカラーパートの絵もじっくり観てと、重厚な叙事詩にズシリとお腹満腹。これまでに観てきた他作品の登場人物の少なさに比べて大人数も登場することから観ながら(キューブリックでいう)『スパルタカス』っぽいなぁ~なんて思ったりも。

 この作品東和映画らしいけどチラシをみると当時の上映館に新宿、日劇文化とある。これってATG系映画館じゃなかったっけ。監督の前作品『僕の村は戦場だった』はATG作品だったしね。

 まずなによりこの映画でイコン画家という名詞を知った。どんな絵なのかは日曜美術館(NHK)で観てたりしてきたんでどんなもんかは解かってはいたが、あらためてイコンという語彙を知ったという。

・・この作品、そんな昔のものでもないし、知られた監督(タルコフスキー)の作品だったというのに、パンフ化されてないんじゃないかな。なのでプレス自体がもはや希少となってるんじゃないかな。

 何度も観るような映画じゃない思うが映像美を堪能するだけでも(ソラリスでもお馴染み川の中で揺れる藻のカットもあって、観た順序は逆だがハッとなった感動。