Updated on 1月 23, 2023
(映画パンフレット)(ATG映画)『長距離ランナーの孤独』
アラン・シリトー原作、脚色、トニー・リチャードソン製作、監督作品『長距離ランナーの孤独』(1963)
原題「The Loneliness of the Long Distance Runner」
(出演)トム・コートネイ、アヴィス・バンネージ、ジェームズ・ボーラム、アレック・マッコーウェン、ジェームズ・カンクロス、
(音楽)ジョン・アディソン
・・タイトルの(孤独)という語彙に惹かれて原作を読むと同時にATGによる映画化されたということも知ったこともあって映画ではどう描かれているのかなぁと鑑賞。
・・率直な感想として、権威、権力に対する主人公による反感、反発、反抗を充分に味わった原作に対して映画の方ではちょっとぬるかったかな・・と。あと、できれば原作のように全編に主人公によるつぶやきのナレーションを入れて欲しかったな。感化院の院長はじめまわりの大人たちもそんなに悪く見えなかったような。
・・この映画では(孤独)メインというより青春映画のように感じた印象(劇中、孤独とは無縁にも感じる少女たちとの外泊シーンにもちょっと長く感じられたりも)。
・・主人公のスミス役のトム・コートネイにしては青年というより苦々しい表情し続けるジェームス・コバーンとマルカム・マクダウェルを足して割ったような中年っぽい容姿に見えたような・・そんな印象だったかな。
・・クロスカントリー競技大会のラスト(ゴール前の立ち尽くし)のハイライトも個人的にはなんだかカタルシスなかったなぁ。
・・ということで、けっこう期待したぶんちょっと残念。原作の方がより訴えと感動があったかな。