Updated on 1月 18, 2023
(映画パンフレット)(ATG映画)『バルタザールどこへ行く』
ロベール・ブレッソン脚本、監督作品『バルタザールどこへ行く』(1966)
原題「Au Hasard Balthazar」
(出演)アンヌ・ヴィアゼムスキー、フィリップ・アスラン、ナタリー・ショワイヤー、ヴァルテル・グレーン、
(音楽)「ピアノ・ソナタ第20番イ長調D.959 第2楽章アンダンティーノ」シューベルト
・・ヒトの手に次々と渡っていくバルタザールの姿を見ながら「十牛図」をみてるようなそんな感触な映画だったね。
・・オリジナルポスターといい、このパンフの表紙といい服をはぎ取られたマリーの裸姿メインとは個人的にはあまり気に入らないなぁ。やっぱり主役のロバのバルタザールでしょ。パンフのなかでの「世界のシネアスト」でのジョン・フランケンハイマー監督の特集(4頁分)にはなにか儲けもんに感じたり。
・・2018年冬。脊柱管狭窄症(であろう)症状になって4ヶ月、歩行困難で働くことができず勤めていた会社をやむなく退社、家に閉じこもったまま年末を迎えると、さらにはさら何処かでうつされたであろう(まさに弱り目に祟り目)インフルエンザにもかかり(人生初の自分で救急車読んで夜間の時間外緊急搬送)一週間以上床に臥せ、とまらない頭痛、食べてもいないのにやたら張る腹の不快感、止まらない咳におちおち眠れない日々を送るこの時期に、このままだと本当にどうかなっちまうと・・目にとまったこの映画を観る。果たして良かったのかね?冒頭の生まれてからラスト羊たちの群れのなかでひっそり寂しく死んでいくバルタザールを観ながら、まだ・・自分はこれから先もあるだろうし、まだ・・バルタザールに比べれば恵まれているよなとちょっぴり勇気をもらったような。自分は救われたのだろうか?この時期に観るべきものだったんろうか?