(映画パンフレット)『ブラック・レイン 』

 リドリー・スコット監督作品『ブラック・レイン』(1989)

 原題「Black Rain」

 (出演)マイケル・ダグラス、アンディ・ガルシア、高倉健、ケイト・キャプショー、松田優作
若山富三郎、

 (音楽)ハンス・ジマー

 (撮影)ヤン・デ・ボン

 (主題歌)グレッグ・オールマン「I’ll be Holding On」

・・この映画は全然知らなかった。存在知ったのはまさに公開一週間前寸前だったかな。内容はおろか日本ロケ映画ということもまったくのノーマークだったかな。それでなんの予備知識なく鑑賞したっけか。

日本人の役者さんからロケ地から、或る意味どうかなぁ~と期待と不安(昔からの典型的日本人像、カメラかまえた出っ歯まではなくとも、なにかとお辞儀ばっかりや、忘れたころのマコさんの出演や、片言の日本語で話す日本人役などなど、どうなんだろうなぁ~と。

・・絶賛の「良かった」まではさすがに言い切れなくとも良かったと思う(上から目線でもなんでもなくただ単に楽しめたと)。個人的一番胸躍ったカットは飛行機からの朝焼けの大阪の街にかかるハンス・ジマーのスコアかぶるカットかな。煙突から煙がモクモク出る工場地帯見てると『ブレードランナー』のファーストカットだよね。グレッグ・オールマンの主題歌も哀愁あって良い。

とはいえ、片や、「ありゃ?」となると、なぜわざわざパチンコ店のなかにも入っていく?あとは旗付きの暴走族、最後の力也さんのリアクション、(やはりと云うか)優作さんの空手のカタのような・・なんかは「出た!」といわんばかりのカットなどあったかな。もっと細かいこといえば作業員たちの自転車族というかあの多さ・・あれは本当に移動手段としてあれだけ多くの自転車のる朝の作業員たちそのものなのかな?と思ったりも。

・・いくらシキタリとはいえ外国の観客にとって(指つめ)ってどう捉えられるんだろうね?

・・高倉健さんが主役(マイケル・ダグラス、トム・セレック)を家に招くくだりを観ると息子か娘の違いはあれど『ミスター・ベースボール』とかぶるような感じのシーンもあるよね。