Updated on 1月 2, 2023
(映画パンフレット) 『悲しみよこんにちは(外国映画社)』
フランソワーズ・サガン原作を映画化、オットー・プレミンジャー製作、監督作品『悲しみよこんにちは』(1957年)外国映画社版
原題「Bonjour Tristesse」
(出演)デボラ・カー、デビッド・ニーブン、ジーン・セバーグ、ミレーヌ・ドモンジョ、
(音楽)ジョルジュ・オーリック
・・フランスの作家による舞台がフランスの物語なのだが、映画はアメリカ映画とあって全編英語劇。やっぱりがっかり。
ただ、なんと云ってもこの映画は主演のジーン・セバーグあっての映画だと思う。「勝手にしやがれ」とは違うキュートさになにかアイドル映画のようにも感じたりと。そりゃ、後に役名をとった”セシルカット”ブームも起こるはずだ。個人的第一印象はグレース・ケリーがショートカットにしたようにも見えたり。ただ、原作を考えると(これは個人的見解)主人公のセシルはもうちょっと(セバーグよりも)幼くてもよかったのでは?と感じたりも。
・・映画を初めて観た際は冒頭からのモノトーンに「これは白黒映画か」と思ったところ後に現在と過去による回想モノとわかりカラーになった際の海の青さが際立って見え感動。あとはやはりタイトルデザインのソウル・バスによるオープニング。プレミンジャー監督とは何本もの作品のオープニングに関わっているんじゃないかな。もう一度DVDのソウル・バス作品集を見なくては。
個人的映画の総評としてはキャスティングといい、アンヌの完璧な女っぷりもあまり感じられなかったこと、あとパンフの中で評論家の荻さんも書いてるように(心理描写)がごっそり抜けていることから映画を観てて平坦な味気なさを感じたりした。
・・ということで原作の方に完全に軍配あり。