Posted on 4月 16, 2020
(映画パンフレット)『クラウド アトラス』
デイヴィッド・ミッチェルの原作小説(ブッカー賞候補作品)を映画化、ウォシャウスキー姉弟とトム・ティクヴァの共同監督作品『クラウド アトラス』(2012)
原題「Cloud Atlas」
(出演)トム・ハンクス、ハル・ベリー、スーザン・サランドン、ヒュー・グラント、ペ・ドゥナ、ヒューゴ・ウィーヴィング、
1849年のニュージーランド、 1936年のスコットランド、1973年のサンフランシスコ、 2012年の英国、2144年のネオ・ソウル、2321年のハワイのエピソードによる輪廻転生。
・・とはいえ主人公(トム・ハンクスなど)の繰り返される転生を描いただけでなく時には苦汁を味わい経験を積み徐々に人間として善良となっていく(徳を積んでいく?)・・そんな物語でもあるよね。単なる娯楽映画としてだけでなく心にも植え付けられるエンターテイメントでもあるよね。
・・ダンテの「神曲」の地獄篇、煉獄篇を読み、小松左京の「ゴルディアスの結び目」を読み、丹波さんの守護霊ものを読み、これから「新生」、「無限回廊」を読もうとするなか、先日観直した「インターステラー」に続いてのこの作品。原作が読みたくなった。映画も3時間とはいえ全然長く感じられずまったく退屈せずお腹もいっぱい。
いろんな映画の要素が詰まってたね。「マトリックス」から「ブレードランナー」「アポカリプト」セリフにもあった「ソイレント・グリーン」まで。
エンドスコア(リピートされながらも徐々に盛り上がっていくラベルのボレロ調のよう)を聴きつつなんだかじんわりと涙が出そうになったかな。壮大なフィナーレだったね。
・・いやぁ、これは原作を読まねば・・あと、もう一回映画を観なければ・・。
・・(2020年正月)・・この原作本、古書店どころか新刊書店にもなかなか売ってないものなんだね。ようやくネット販売にてぶ厚い上下巻のハードカバーを購入。映画のワンシーンワンシーンを思い返しながらじっくり時間かけて読んでこうと思うね。