Posted on 3月 30, 2022
(映画パンフレット)『ドライブ・マイ・カー』
村上春樹原作を基に映画化、濱口竜介脚本、監督作品『ドライブ・マイ・カー』(2021)
英題「DRIVE MY CAR」
(出演)西島秀俊、三浦透子、霧島れいか、岡田将生、他
(音楽)石橋英子
喪失と再生・ワーニャ叔父さん・棒読みメソッド・インターナショナル会話(手話)
・・いまや全世界で一番ノリにのってるというか評価されてカンヌ、米アカデミー賞と注目されてるよね。原作は未読で自分はハルキストでもなく物凄い観たかったか?っていうとそんなには関心なかったんだが、カンヌで「今や日本を背負う人物」と評されて米アカデミー賞の作品賞までノミネートされるまでとなりゃ観ないわけにはいかない。村上原作映画と云えば『バーニング』以来かな。
上映時間179分・・まったく長く感じなかったね。あっと言う間とは思わなかったけど退屈も眠気もなかったね。
一瞬、ハッと息飲んだシーーン・・・まさにフッと無音になった北海道での走行時のくだり。『ゼロ・グラビティ』の冒頭の無音時でも体感した緊張感。あと予告編でもあった走行中タバコ持つふたりの外に出した手首のカットのエロチックだったこと。
・・久しぶりに運転したくなっちゃったね。後半の北海道までのロードムービーぐあいに『パリ・テキサス』なんかを思い起こしたり。
・・サントラ(スコア)的には耳に残ったようなメロディーはなかったけど劇中全編にわたって流れるひとつひとつの曲がライトなジャジーな感じに心地良さがあったかな。
・・映画ファンや評論家のあいだでは主人公たちの日々の流れと『ワーニャ叔父さん』の展開の流れのシンクロとメタファーの考察などいろんなとこで表現されたりしてるけど(たしかにその通りのようだけど)そんなに高尚なかんじに捉えることなくても充分楽しめるんじゃないかな。そんなに難しいもんでもないよね。
・・どうなんだろ?米アカデミー賞作品賞はさすがにキビシイかな?(3月中旬現在)
・・(アカデミー賞を観て)・・脚色賞獲れなかったのは残念だったけど(国際長編映画賞受賞はまぁ当然として)、この映画の動向を忘れさすほどブッとんだウィル・スミスの一件にはさすがに後味悪くなったね。衝撃だったというよりも今後どうなっちゃうんだろうね?・・いやぁ、びっくりした。