Posted on 12月 27, 2024
(映画パンフレット)『ダラスの熱い日』
ドナルド・フリード、マーク・レーン(弁護士)による原作をダルトン・トランボが脚本、デイビッド・ミラー監督作品『ダラスの熱い日』(1973)
原題「Executive Action」
(出演)バート・ランカスター、ロバート・ライアン、ウィル・ギア、
(音楽)ランディ・エデルマン
・・2022年7月8日、奈良にて安部元首相が暗殺。
日本史での昭和史として(軍事政権下など)五・一五、二・二六事件をはじめ社会党浅沼会長暗殺など歴史として(資料として)知ったり学んだりしてきたのだが・・まさかこの令和という現代の元号化においてこういった銃器による暗殺事件が起ころうとは・・ショックだったなぁ。もぅ日本においても平和ボケもしてられないし、世界各国からも日本をそういった目で見られるようにもなるだろう。
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*Executive Action・・・大統領権限の行使、暗殺作戦、
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・・ちょうどこの間、ウォーターゲート事件を題材にした『大統領の陰謀』を久しぶりに観たばかりの、続けざまの社会派ドキュメンタリータッチ映画を観る。 先(結果)の解っているもの(ジャンル)の名作として『ジャッカルの日』などあるが(近年で云うとワン・アポン~ハリウッドなど)・・たしかに解ってはいるんだがハラハラ、後半へ至る気持ちの悪さがヒシと全編に感じる。単なる再現ドラマのみならず原作者(製作者)らによる説が「やっぱりそうなのかな~」と説得性、信憑性がつよく感じられる。さすが脚本にトランボとくれば映画じたいも不真面目や軽さ笑いもなく、もぅ恐怖の一辺倒。なにより一番恐怖にゾッとしたのはエンドクレジットでの関わった人物たちのその後。アメリカだ。こわい。
配役としては主演のバート・ランカスター、なかなか悪役で観ることも珍しい。
・・有名人であろうが、そうでない一般の普通の人であろうが、巷に云われる「2-6-2の法則」じゃぁないが、誰しも皆から好かれる人間などなく嫌う人間、どっちでもない人間など存在すると云われたりするなか、ましてや、政治の世界となると好き嫌いどこじゃなく、終には消されてしまう人間なんかも少なくない。ケネディ大統領も良い政策をしようとする(それだけ支持する人も多い)反面、そうは思わない(そうしてくれると困る)アンチも当然でてくる。けっきょく銃社会のアメリカ、話し合い、討論、喧嘩に収まらず暗殺という陰謀も昔から多いはずだ。