Posted on 7月 28, 2025
(映画パンフレット)『男女残酷物語/サソリ決戦』
イタリア映画。ウルトラ・ポップ・アヴァンギャルド・セックス・スリラー。ピエロ・スキヴァザッパ脚本、監督作品『男女残酷物語/サソリ決戦』(1969)
原題「Femina ridens」(笑う女)
(出演)フィリップ・ルロワ、ダグマー・ラッサンダー、ロレンツァ・グェッリエリ、バロ・ソレリ、マリア・クマニ・クアジモド、ミレッラ・パンフィーリ、
(音楽)ステルヴィオ・チプリアーニ
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・・動画サイトで紹介されてた曲をたまたま聴いたことによって、しかもその曲が映画に使われてた(サントラのなかの一曲)だと知り無性にその映画が気になった。調べてみると、つまりはこの映画で、日本未公開の映画だったのだが、去年に初めて上映されたと・・(それを知るや、そういえば、なにかの映画を観た際でのロビーにチラシがあったなと、だけどそんなに観たいとは思わず頭の片隅にもなかった)、さすがに悔やまれたね。どうにか観たいと思いながら(動画でオリジナル予告を目にするや自分好みじゃないかと触手がうごくし)日々悶々としてたかな。レンタルはいつだろう?配信はないかな?あんまり待ちきれないと取り寄せ輸入DVDでも買おうか?など気になってしょうがなかった。 おまけにパンフも激レアとなりつつ悶々とする日々を送りながらあらゆる店やオークションなど探すこれまた日課となったかな。
パンフの方はなんとか先に手に入れたが肝心な作品が観られないとなり、他、幾十冊幾百冊ある積パンフ(積読ならず積み上げられた未鑑賞作品のパンフとして)の一冊としてストック。 と、それからして配信のなかに作品をみかけ(本当なら劇場で観たかったんだがね)レンタルとして鑑賞。 昨年に初公開された時に発行されたパンフといども、今や在庫的には無くなりつつあるんじゃないかと思われるほどの貴重なものとなりつつあるんじゃないかな。
こんだけ観たかったと期待しておいて、この邦題がまず気に食わないなぁ。原題の「笑う女」もどうかと思うんだが、それにしてもなにか安っぽくも思われるような、昔のプログラムピクチャー的なC級映画っぽいタイトルに大島渚監督の『青春残酷物語』もいやでも頭によぎったりもするしね。しかもサブタイトル追加にネタバレじゃないが別に無くてもよかったんじゃないの?と。
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この映画を観た時期前後して充実した繋がりというか流れがあったかなと。 まず美術の展覧会で気になってたアーティスト(今回初めて知った)ヒルマ・アフ・クリントを観に行き、関連して映画化されてた作品(特別期間上映)にも触れ、しかもそこで個人的に彼女の作品がちょっとニキ・ド・サン・ファルにも通ずるようなことも思ったりしてたなか、悶々としてた際観たりしてた『男女残酷~』に出てくるオヴジェがまさにニキ・ド・サン・ファルだったし、そしてこの作品を観るや過去に一回観ただけの『ホーリー・マウンテン』を連想。スピリチュアル映画としてもう一度観たりなどアートにスピリチュアルに自然な流れとした充実感を得たかなと。
観終わったあと改めて思い返すに、冒頭の列に並ぶ男たちが何とも世の男たちを暗示させる(餌食)象徴だったんだとクスリとまた笑ってしまう。しかも会社をクビになったあの眼帯の男もメアリーの餌食となったなかのひとりだとわかるとなんとも同性ながら情けないと笑ってしまう。
・・ここ最近で云うと『籠の中の乙女』『ホーリー・マウンテン』と今作にいたってどうも好きな傾向が偏りつつあるかななど思う一方、ほんとに解りやすいアメコミ映画のような作品は観れないなぁと改めて実感。なかなか観たいと思う作品がラインアップされない。先々で期待されるというにはやはりコッポラ監督の『メガロポリス』ぐらいかな。
・・元々つくる予定なかったけど、パンフを手に入れたのとサントラのなかの一曲「メアリーのテーマ」の毎日聴くほどのハマりぐあいに急遽パンフ動画を(あくまでも誰に見せるためでなく自分の余興のため)つくろうかと。バックに流す曲はその「メアリー」と予告でも使われてた歌も兼用しようかと。 まだつくってもいないのにゾクゾクするなぁ。