Updated on 7月 15, 2024
(映画パンフレット)『火口のふたり』
白石一文原作「 火口のふたり」を映画化、寺脇研企画、荒井晴彦監督作品『火口のふたり』(2019)プレスシート
英題「It Feels So Good」
(出演)柄本佑、瀧内公美、
・・公開前予告編からスキャンダラスさ、センセーショナルさ、堕落さなどプンプン感じて劇場で鑑賞。主演の二人の体当たり演技に文句ない。が、観ながら、もうちょっと泥臭い(ATG実相寺監督三部作のようなドロドロネバネバひたすらのような世界)二人の世界を観たかったね。
残念なことにパンフが売られてなかった。最近多くなってきてるよね(不販売のこと)。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・・劇場で鑑賞以来、あれから何年経ったか、古書市でのパンフ棚で発見しこちらが当時の本当のプレスじゃなかったのかな?のもを安価で得たことによりもう一度映画を観てみようかと。じっさい今回得たプレスらしき中には試写会来場の皆さまへのご案内とのプレスと同サイズB5の紙も同封されててページ数もあることから、正式なパンフはつくられなかったのだが、いわばパンフのようなものにまぁいいやと満足。劇場公開当時もよかったと印象あったことからもう一回観てみようと。
・・もぅ何を置いても瀧内公美さんによる映画(たしか『彼女の人生は間違いじゃない』や『由宇子の天秤』の時もそぅ思ったね)。単なるエロチックさをこえ、体当たり演技というのも忘れさせるくらい快楽に身をまかせるままの登場人物直子として観られたね。ただ、ひたすら日々を三大欲求(食、性、寝)に貪欲な二人にも見えたね。
あらためて映画を観て堕落的退廃のなか二人による世界は上村一夫の『同棲時代』を思わせられるガロの世界やATGの雰囲気もあったような。
・・個人的残念に感じたのは、原作での舞台は福岡だったのを秋田に変えられたらしいが、たまに柄本さんの方で訛りあったが、ほぼ二人のやりとりが標準語というのかあまり訛りを感じさせなかったね。シコリというか違和感が残ったね。
はなしの設定としても(フィクションだからどうとでもつくれるのだが)いくら旧知の仲、幼馴染とはいえ結婚前に今晩だけ・・はないんじゃないかな・・まるでひと昔前のロマンポルノ映画にでもよくありそうな流れに観方がちょっとね・・。
・・なんだかんだあっても、とはいえ、瀧内公美というひとりの女優が気になる(だからこの映画を観たんだよね)。女優の世界でも話題になるような、常にマスコミに出るような、認知度も高いような・・女優ではないのだが(個人的捉え)、美人だからとかスタイルがとか演技力がとかそういうのを抜きにして個人的気になるものがある。雰囲気というのか匂いともいうのか?映画の世界でも出すぎてないのも返っていいのかな? 映画の中身にもよるがこれからも瀧内さんの出演作にはチェックして観ると思う。つまり、これをいわゆるファンというのかな? 映画だけなくCMでもいい味出してるよね。