(映画パンフレット)『オリエント急行殺人事件(74)』

オリエント急行殺人事件(映)1
オリエント急行殺人事件(映)2

 アガサ・クリスティー原作ミステリーを映画化。シドニー・ルメット監督作品『オリエント急行殺人事件』(1974)

 原題「Murder on the Orient Express」

(出演)アルバート・フィニー、アンソニー・パーキンス、ジョン・ギールグッド、ショーン・コネリー、ヴァネッサ・レッドグレーヴ、ウェンディ・ヒラー、ローレン・バコール、イングリッド・バーグマン、マイケル・ヨーク、ジャクリーン・ビセット、ジャン=ピエール・カッセル、

・・淀川長治さん解説「日曜洋画劇場」などで二度三度は観たね(のちには字幕スーパーでも)。登場人物たちの紹介がてらホームに集まってくる冒頭シーンのウキウキさから回想での殺人シーンの息が詰まりそうな緊張感といい恐怖感といい圧迫感といい何度観ても良いね。あと観させるサントラ(スコア)も良いね。ただひとつ、個人的にアカデミー賞助演女優賞のイングリッド・バーグマンの受賞に関してはいまだに「なんでだろ?(そんなに目立った印象なかったけどなぁ・・)」と疑問が残る。

のちのピーター・ユスチノフのポアロもいいけど、黒髪のアルバート・フィニー(の口調といい)の方が似合ってるというか個人的には好きだな。

・・この映画はこれまでの自分の半生のなかにおいて大きな作品となってるよなぁ。小さかった頃から映画はたしかによく観てたが、それまで全然本(漫画でさえ)を読むことのなかった自分は、ふと、ひょんなことから(あとから考えるとそういう時期、流れ、シナリオだったのかな?)この映画を観たあとだったか、原作はどうなんだろうと気になってクリスティー原作の文庫本をどこかの古書店で買って夢中で読んだんだよね。映画でストーリーを既に知ってておきながら改めて原作読んでもやはり面白かったね。その読後感といい本の面白さを知ったのはこれがキッカケだったかな。それで文庫本末にも紹介されてる他作品など次々と読むようになった経緯があったんだよね。そしてこの頃だったか、平行して松本清張作品も読むようになったね(最初は「点と線」だったよね)。

・・そういって自分にとって本(活字)が好きになるようなキッカケをつくったまさにクリスティー作品の代表作のひとつだね。

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