Updated on 4月 21, 2020
(映画パンフレット)(ヒッチコック作品) 『白い恐怖(国際出版社)』
アルフレッド・ヒッチコック監督作品『白い恐怖』(1945年)国際出版社
原題「Spellbound」(魔法にかかった、魅了された)
(出演)イングリッド・バーグマン、グレゴリー・ペック、レオ・G・キャロル、
(音楽)ミクロス・ローザ
・・ヒッチコック映画作品群のなかでも異色な心理サイコサスペンス。
サルバドール・ダリも協力に加わった夢の解釈のシーンがあるけど、ベルイマン監督の「野いちご」の冒頭の教授の見る夢のように現実感のない暗示的要素の連続にまさに夢ならではの世界にワクワクさせられるね。普通じゃない光景が続くこともなにか気色悪さもあるしね。
音楽は巨匠ミクロス・ローザが担当してて、特にオープニングのテーマ曲にテルミンが使われていて不安な旋律に初めて観た時はおっかなかったなぁ(今聴いてもなんだか気味悪いよね)。
劇中では(キャストに関して)他のヒッチ映画にも多数出演している名俳優レオ・G・キャロルが意外にも~~の役で出演。ラストは巨大な銃を持つ手がクルリと180度こちらに回り込んでの赤い閃光とともにバァン!には「ダイヤルMを廻せ」のダイヤルを廻す指とならび本物の指に見えるような特殊効果の精巧さに思わず唸ってしまう。
・・とにかく夢に関して興味ある者(自分含め)にとってはこの映画は一度は観てみるべき娯楽作品じゃないかな。ヒッチコキアンは当然だけどね。