(映画パンフレット)『ロング・グッドバイ』

 レイモンド・チャンドラーの原作小説『長いお別れ』を映画化、ロバート・アルトマン監督作品『ロング・グッドバイ』(1973)

  原題「THE LONG GOODBYE」

 (出演)エリオット・グールド、ニーナ・ヴァン・パラント、スターリング・ヘイドン、ジム・バウトン、ヘンリー・ギブソン、アーノルド・シュワルツェネッガー、

 (音楽)ジョン・ウィリアムス

・・原作は死ぬまでに一度は読んでおきたい避けては通れない名作と云われてるほどなので村上春樹訳版として読んだが(二十代の頃だっけか)あまりピンとせず良かったのか面白くなかったのかもぅ忘れちゃった。もしかしたらのちに日本でもNHKだったか連続ドラマとして放映されたこともあったけどその際に再読したか覚えてない(ドラマの方も観たけど刺さらなかったなぁ)。

・・この映画、名作?と云われてる?

自分としては展開の起伏もなかった印象だしセンセーショナルにも乏しかった記憶とツボにはまらなかったなぁ。

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・・かれこれ上記から何年経ったろうか、見方が変わるかなと10年以上ぶりに観てみる。

けっきょく、今回観てもとくべつ刺さることはなかったけど以前に観た際のような推理モノとを観るような感じはいっさいやめて雰囲気だけを楽しむような見方にしたね。たしかに原作から変更されたり省かれたり昔のボギーとはちがう世界観ということもあって、あくまでもアルトマンバージョンだということで。

毎度マッチを擦ってはプカプカ、あと『チャイナタウン』でのポランスキーなど率いるマフィアのようかと思いきやの少しヌケタ怖くない一味、じっさいに(セットでなく)存在するのかの恰好良いアパートメント、スコアの合間によくかぶさる波の音、等々印象的だったね。あと、シュワルツェネッガーさんのなんの意味もなさないチョイ役ぶり(芝居慣れもしてない)に改めて笑ってしまったりも。

・・生存不明な友を探す主人公、ラストでの木立の中でヒロインとのすれ違いなんかを思うとどうしても『第三の男』要素がよぎったりしたのだがね。