(映画パンフレット)『リーインカーネーション』

  マックス・エーリッヒ原作小説を映画化、マックス・エーリッヒ脚本、ジョン・リー・トンプソン監督作品『リーインカネーション』(1975)

  原題「The Reincarnation of Peter Proud」

 (出演)マイケル・サラザン、ジェニファー・オニール、マーゴット・キダー、コーネリア・シャープ、

 (音楽)ジェリー・ゴールドスミス

・・程度や面白さはさておいて、これぞ正統性な夢(夢日記、夢分析、夢判断)映画じゃなかったかな。映画の観心地(雰囲気)もデパルマ作品を観てる感じにも思えたりも。

 アメリカ人にとって宗教上からなのか、死んだら終りのような輪廻転生を信じてないからこの話が生まれたんだろうね。話の核となるモノに自分の前世(自分探し)を探る旅ということで主人公同様観てるこっちもワクワクさせられる。その道中においても墓場での追跡シーンなど『めまい』テイストも感じれたり。

 個人的に苦言ポイ不満っぽい消化不良っぽい愚痴とでも云おうか、これは他の作品しかりだが、どうしても夢でのエピソードとなると第三者的(主人公のみてる夢でも)となり、これって実際主人公からの目線というか体験とするなら全編主観的じゃないと(神的視点だと)恐怖度も薄れるし誰の夢だかも判らなくなったりも。そのへんは(べつにフィルターなどかけなくていいから)主観的に描いて欲しいなといつも思うんだがね。

・・パンフ200円ときた。当時の貨幣価値からしてめちゃくちゃ安いとは言い切れないが、中身もそこそこ楽しめる。今じゃどうだよ、中身のないわりに軽く1000円超えたりと、これじゃ高すぎる。

・・主人公が旅するなか、標識でマサチューセッツ州のワルデンって・・ここってソローの「森の生活の舞台のワルデン湖じゃないのかって。