Posted on 3月 22, 2025
(映画パンフレット)『冒険者たち(東宝版)』
ジョゼ・ジョヴァンニの原作小説『生き残った者の掟』を映画化、ロベール・アンリコ脚本、監督作品『冒険者たち』(1967)
原題「Les Aventuriers 」
(出演)アラン・ドロン、リノ・ヴァンチュラ、ジョアンナ・シムカス、
(音楽)フランソワ・ド・ルーベ
(主題歌)「レティシア」
・・タイトルや主要キャストの面々からして、こんなかんじかな?と観る前に思ってた先入観とはちがって、なにか切なく心から「観てよかった!」と云うより、さみしくシュンとなってしまう(個人的にはね)作品だったね。ちょっとATG調も入ってたかなと。パンフでもいろんなパターン(公開年により)つくられた名作だとも云われたりしてるいじょう、前向きでポジティブな場所をあちこち巡ったりするような、それこそロードムービーなのかしら?溌剌と楽しい愉快な娯楽映画なのかな?など思いきやの展開。
やはりと云うか、個人的にもとくに印象的だったのはラストでの海の上の要塞。マルセイユにある元刑務所だったイフ城というらしいね。もうすんなり画面に出てきたとたん、端島(軍艦島)のようだなぁ~なんて思ったし、あと美術の絵画ベックリンの「死の島」なんか観ながらよぎったね。
音楽(サントラ)に関してはとくに耳に頭に残るメロディーはなかったね。
監督は過去作に『ふくろうの河』の人だと。いや、こっちの方が一度っきりだが(この作品は名画座での特別上映で観た)インパクトありの心にささった映画だったね。
・・さて、パンフに関して。ちなみにこのパンフは所持してるなかでのはじめて買ったもの(他のパターンもあることは知ってたが、このパンフをのぞいて皆高かったから)。うるさくない程度にキッチリはめられてるいろんなシーンのスナップ。ただ、リノ・ヴァンチュラがなにかカッコ悪くみえるし(なにもこのショットを使わなくてもいいのに)、他のスナップの寄せ集めだとしても一体この映画はどんな映画なのか判りずらいようにもみえる。もっと良いスナップなかったのかなと。
Updated on 3月 22, 2025
(映画パンフレット)『太陽がいっぱい(オンリーハーツ版)』


パトリシア・ハイスミス原作小説(旧名『リプリー』)を映画化、ルネ・クレマン脚本、監督作品『太陽がいっぱい』(1960)オンリーハーツ版パンフ
原題「Plein Soleil」
(出演)アラン・ドロン 、マリー・ラフォレ、モーリス・ロネ、
(音楽)ニーノ・ロータ
*原題「plein soleil」・・「太陽(神様)は全部見ている」→「悪事を隠すことはできない」
・・黄色をメインとした色調のパンフ。いかにも暖かい南国風な趣があるデザイン。ただ裏表紙しかり絵や写真などの情報量が乏しく初版を思うと(比べてしまうと)味気ないね。